園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2023年09月12日

今年の夏は仙台もかなりの猛暑続きで、体にも負担がかかってくるようなそんな暑さでしたね。皆様、体調を崩すことなくこの夏を乗り切れたでしょうか。

さて、夏休みの前半は毎年のことながら教員向けの夏季研修会が目白押しでした。私も今年度は仙台市の幼稚園教員向けの研修会を開催する立場だったので、夏休み前半は特に大忙しでした。歌の指導や運動遊び、子どもとのコミュニケーションあそびや子どものケガや病気の対応など、様々な分野の研修会があり、当園の先生達もたくさんの研修会に出てきました。現在の研修会はハイブリット研修が主ですが、昨年度に比べ会場参加の人数制限も緩和されたため会場に足を運んで研修を受けた先生達もたくさんいました。オンライン研修の良さももちろんありますが、研修内容によっては、やはり会場で受けた方がきっと勉強になるだろうなと感じる研修もたくさんありました。

そして夏休み中に各研修会の伝講会を行いました。数にすると20くらいの研修がありましたので、各自受けた研修を書面にまとめ、一冊の伝講資料が出来上がりました。一日では見切れないので、私も受けられなかった研修内容は受講した先生達がまとめてくれたものをみて学ぼうと思います。

夏休み前には2名の先生が奈良県まではるばる足を延ばし、他園の遊びの様子もみせてもらいながら学びを深めてきたため、その研修の伝講も合わせて行いました。写真を見ながら話を聞き、「ここはすごいね」「こんなところがいいよね」と、2学期からの遊びの幅を広げていくために当園でも取り入れられそうなものは参考にできたらという気持ちで伝講を聞いておりました。

私も受けた研修や伝講会で聞いた学びが刺激となって2学期以降に活かそうと考えておりますので、きっと担任達も同じだろうと思います。研修で学んだことが一つでも2学期に活かせるよう努めていければ、受けた研修が本当の意味で活きてくるだろうと思います。

 

幼稚園という幼児教育の現場は、ただ子ども達をお預かりしているわけではありません。子ども達が様々なことを学びながら健やかに成長していくための環境の再構成や教師の工夫などが必要不可欠です。だからこそ私達も学びをとめずに、日々深めながらそれを自分の物とした後に、子ども達に返していかなければなりません。

 

「にぎったらひらけ、ひらいたら撒け」

私が初代園長から聞いた大変胸に響いた言葉です。初代園長が幼い頃、もらった飴を独り占めして、てのひらに握りしめ、兄弟たちに分けなかった時に祖母から言われた言葉だったそうです。

 

にぎったら(自分が得たものは)

ひらけ(得たものを自分だけのものにせずにひらいて)

ひらいたら撒け(ひらいた後は得たものを周りの人へも撒いていく)

 

こういう気持ちを忘れずにいると皆が幸せになれると祖母から教わったと話しておられました。「自分さえよければ」「自分だけが潤えば」ではないものの考え方はいつの時代も変わらず、心にとめたいと思わされます。逆に今の時代だからこそ改めて心に刻みたい言葉でもあります。

ですから今年の研修内容も、まずは私達職員間で共有したらそれを保育で是非実践し、子ども達へ返していくという思いでおります。そんなことを繰り返しながら子ども達も先生達も共に学びあえたらいいですね。

さあ、2学期も本格的に始まりました。まだ暑さは続きそうですが、このような想いをもって2学期も頑張ります。

 

 

園長   伊勢 千春

 

 

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