園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2023年07月19日

早いもので1学期も残すところとわずかとなりました。

コロナが5類になったこともあり、マスクの緩和から私も新年度当初からマスクを外して子ども達と関わってきました。

やっぱり表情が見えるのはいい!表情を見せるのもいい!

思いっきり笑顔で子ども達を迎え、思いっきり大きな口をあけて笑い、とびっきりのリアクションをする(←身体だけでなく顔でも(笑))。

マスク生活が続いた数年は、どんなに頑張ってももどかしさが残る日々でした。この時期卒園しためるへんっ子たちの今が、友だちや先生と、笑顔で元気にお互いの表情で心を通わせながら楽しめるものになっていることを願います。

 

さて、1学期は保護者参加の行事もコロナ前のような形にほぼ戻りつつあり、子ども達の様子も見ていただいたり保護者同士の接点もうまれたりしました。今年度から保護者の給食試食も再開しました。普段子ども達がどんなふうに給食の時間を過ごしているか、どんな食べ具合かなど、まずは年長の保護者を中心に親子行事の際見ていただきながら試食も行いました。2学期は年中年少さんの保護者の皆さんにも親子行事の際、お付き合いしていただく予定になっています。

また、文化委員さん主催の保護者のミニ運動会の開催や広報委員さんの職員紹介の冊子作成などもありました。サークルのお母さんたちの活動も活発で、めるへんたいむの1コーナーとして参加してくださったり、子ども達に楽しい歌やお話の時間を設けて下さったり。制服リサイクルや清掃活動も全てボランティアの皆さんのお力で成り立ちました。

先日行われた親父の会主催の『どろんこ大会』もそうです。

親父の会の皆さんは、お仕事の傍ら貴重なお休みを利用して企画を立てて下さり当日を迎えました。しかし当日はなんと雨…。最近の天気予報はだいぶ当たる印象があったのでそれを信じて開催としましたが、お父さんたちが園庭の準備に入る直前にはかなりの雨…。雨により気温もあまりあがらないことなども考慮し、お湯もふんだんに使い、温泉コーナーのスペースも予定より広げたり、時間も状況を見ながら少し短縮したりと臨機応変に動いて下さいました。

子ども達には、「さあ~今日は特別な日だよ~。いつもは雨が降っていたらお外で遊ぶのはお休みだけど、今日は特別に雨だけどお外で遊べます!!」というような話をクラスの担任達も子ども達に伝えてくれたようで、「え~!!本当にいいの~?」「雨なのに~?!」「怒られないの~?!」「雨なのに外で遊べるなんてラッキー!」など半信半疑な子もいればワクワクが止まらない子も。雨なのに…しかも結構な雨なのに、外で思いっきり遊べる体験なんてなかなかできないですもんね。

それはお父さん達も一緒だったかもしれません。「雨の中、外で遊ぶなんて小学生以来で楽しかった」「最初は泥に抵抗があったけど、やり始めたら楽しかった」「雨が降っているのに穴掘りしたりバケツリレーで水を運んだり子ども達と一緒に遊んだり、めったにできない経験ができた」など悪天候にもかかわらずポジティブ発言が連発で正直驚きました。さすが、めるへんっこのお父さん達!

これまで幾度となく経験してきたどろんこ大会ですが、こんなどろんこ大会は初めて。めるへんの歴史上初となる伝説のどろんこ大会となりました。こんなに降る予報だった?!と天気予報を恨みましたが、雨の中準備から片付けまで行って下さったお父さま方、本当にありがとうございました。

子ども達のため、幼稚園のために動いてくださる方々の支えがあって教育が充実しています。できる方ができる時にできることをの精神は、今の忙しい現代では少しずつ薄らいできているかもしれません。しかしこうしてめるへんに携わる皆さんには、今も根強くこのようなお考えをお持ちの方が多くおられる気がします。そんな大人の後ろ姿はきっと子ども達にも見えているはずです。忙しい毎日の中で、ともすれば大人ですら自分の生活や仕事でいっぱいいっぱいになってしまいそうになるかもしれません。しかし、子ども達一人一人、一学期でできるようになったこと、頑張ったことなどがたくさんあります。そのできるようになった小さな自信が夏休み中も消えないよう、保護者の皆さんにも子ども達の気持ちを盛り上げていただきながら過ごしてほしいと思います。そしてその積み上げてきた小さな自信や意欲などの前向きな気持ちが2学期に続いていくことを願います。

熱中症にも十分注意しながら元気に過ごし、夏休みにしかできないような体験をし、また2学期、笑顔で子ども達に会えたら…と思います。

 

 

園長  伊勢 千春

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