園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2022年09月22日

9月も終盤にさしかかりました。

9月前半は、親父の会主催のどろんこ大会、そして年長サチアレイベントに続き、各学年、ボディペインティングや土粘土など家庭ではできないようなダイナミックな活動を楽しむことができました。土粘土では保護者の皆様にも活動に参加していただき、お子さんのあそびの様子やクラスの雰囲気などを感じていただける機会を設け、子ども達と一緒に土粘土の魅力を体感していただくことができました。

当園の活動の基本的な趣旨は、とことんあそび、とことん楽しむこと。頭で考えるだけでなく、五感を使い様々なことを心で感じ体感することです。そして、この幼児期にしかできないような経験や家庭ではできない体験を先生や友達と一緒に経験し、その中で人とのつながりやコミュニケーションも自然に育まれていきながら心豊かに育っていってほしいと願い、活動計画を立てています。どんな活動も、ワクワクしながら飛びつく子もいれば、初めての経験にドキドキして周りの様子をうかがいながら少しずつ取り組んでいく子もいます。そのような姿は当然のことであり、そこをうまく私達が子どもの心に寄り添い、ひとりひとりのペースに合わせながら取り組んでいけたら、子ども達の心も『楽しい』『ワクワク』『もっとやってみたい』に変わっていくはずです。子ども達にはまだまだこれからたくさんの『初めて』に出合って、いろいろなことを経験してほしいと思っています。

 

来週は運動会も行われるため、現在、かけっこやお遊戯など身体をたくさん動かして活動する子ども達の姿もたくさん見られています。

そんな中、昨日は運動会の予行練習がありました。一生懸命な子、ちょっぴり遠慮がちな子、皆とワイワイ楽しそうな子など様々でした。かけっこでは女児と一緒に走っていた年中男児が女の子に走る道を譲るような、まるでレディファーストしているのかな(笑)と思えるような素振りがあって思わずクスっと笑ってしまったり、年少の時には泣いて走らなかった子が懸命にゴールを目指している姿に感動したり。子ども達の個性がキラッと光る総練習でした。

どうしてもこのような行事になると、我が子の姿を他の子と比べてしまうことがあるかもしれません。しかし、いつもとは違う環境や大きな会場に圧倒されてしまう子や緊張してしまう子がいても、それは当然の姿です。ですから、当日はぜひ温かい目でご覧いただけたらと思います。

ここ数年の運動会は、新型コロナウイルスの影響で学年ごとの開催になっていたり、観客も保護者に限定したりという内容でした。しかし今年は全学年合同での開催、そして祖父母の皆さんにもお孫さんの成長の様子をご覧いただけるような開催方法に致しました。

運動会の見どころは・・・

大好きな家庭からはじめて離れて集団生活を送っている年少さん。最初は泣いて登園していた子達が先生やお友だちと一緒に行進したりかけっこしたり踊ったり。それぞれがマイペースにわちゃわちゃしているところが年少さんらしくてとてもかわいらしい♡

年中さんはかけっこや玉入れ、遊戯と三種目を行います。今年はドラえもんをテーマに遊戯を行いますが、みんな元気で観ていてとっても楽しい!円から直線への隊形移動も頑張っています。カラフルな衣装もなかなかですので是非楽しみにしていてください。

そして年長さんはかけっこにリレー、組体操やバルーンとみどころが盛りだくさんです。1学期末にできなかった行事が2学期に食い込んで9月の初めは練習がなかなか思うようにできませんでした。それでも年長学年の担任達や体育教師が力を合わせ、観に来て下さるおうちの方々に年長らしく頑張る姿を見てほしいという気持ちを込めて、最後の仕上げに入っています。そんな頑張る力がたくさんついてきている姿にご注目下さい。

全学年通して観ることができる運動会は、そんな学年の差を味わえる良さがあります。年少さんの姿を見て「小さくてかわいかった年長さんも今ではこんな走りができるようになったのか」と驚いてみたり、「たった二年間でこんなに頑張る力がついたのか」と感動してみたり。そしてきっと年長さんの姿を見て二年後の我が子は…来年の我が子は…とお子さんの姿を年長児に重ねて期待が膨らむことと思います。是非そんな想像力も働かせながら楽しんでご覧いただけたらと思います。

こんなご時世でなかなか声援を送ることが難しい風潮ではありますが、それでも子ども達の頑張りや先生達の頑張りに、時に声援を送っていただけたらと思います。そしてたくさんの拍手をお願いします。

子ども達はマスクを外して運動会に参加いたしますが、先生達の間ではマスクを外すならやっぱり掛け声を出すのは難しいかな…友だちが頑張っている姿に声援はどうだろう…などモヤモヤが出ていたようです。しかし、子ども達の声のない運動会はやっぱり寂しい。そして友だちの走りに「がんばれ~!!」と声援を送れないだなんて、そんな運動会は運動会じゃない…と。昨日の予行練習を見てそう感じました。やはり友だちを応援する声が響き、決めポーズの時の元気な掛け声があるような、そんな運動会らしい運動会を子ども達には経験させたいと思っています。ですから、「めるへんらしい元気な掛け声のある運動会にしよう」と先生達には伝えました。

 

幼児教育で一番大事なことは心の育ちだと思っています。

心の育ちを目指すのであれば、やはり友だちを応援する『声』は友だちやクラスメイトへの『想い』であり心の育ちの現れです。もちろん気合の掛け声やダンスをしながら楽しくってついつい口ずさんでしまうかわいらしい歌も♡

当日はそんな子ども達の『声』も皆さんに届くめるへんらしい運動会が開催できたらと思っております。

 

 

園長   伊勢 千春

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