園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2022年06月07日

昨日6月6日は二十四節気の『芒種(ぼうしゅ)』でした。

立春や夏至、秋分や冬至に比べると芒種はほとんど馴染みのない節気ではないでしょうか。芒種は簡単に言えば「穀物の種をまく時期」という意味のようです。現在、稲作などはある程度苗が育ってから田植えを行うようになったため、種まきの時期はもっと早くなり、芒種は田植えの目安とされるようになったようです。

幼稚園でも、毎年たくさんの野菜を栽培しています。温かくなってくる4月後半頃から、まず畑をふかふかに耕し、新しい土や肥料を混ぜ、その後野菜の種まきをしたり苗を植えたりしています。土を耕していると、土の中からミミズや小さな幼虫が出てきて子ども達は大さわぎ。土の中に眠っていた小さな生き物達との出合いも楽しんでいます。そして種や苗を植えた後は、日々、水やり等のお世話をみんなで行っています。

今年の春に植えたものはというと~

年少組ではミニトマトやキュウリ、はつか大根を。年中組ではカボチャやトマト、赤しそを。そして時期を見ながらオクラの栽培も計画中とのこと。年長組はジャガイモやさやえんどうを植えました。収穫はまだ先になりますが、これから雨の恵みも増えてくる時期に入りますのでスクスク生長していってほしいと思います。どんなふうに大きくなるのか、花はつけるのか等々作物の生長を楽しみにしつつ収穫時期を待ちたいと思っています。収穫した後は観察画を描いたり調理してみんなで味わったりしながら活動に取り入れていく予定です。年中さんで育てている赤しそは、染め物活動のために育てているようですが、あわよくば、たくさん取れた際には赤しそジュースも作りたい☆と担任達の野望が膨らんでいるようです(笑)。

子ども達自身、あまり率先していろいろな野菜を口にする機会は少ないかもしれません。しかしこうしてみんなで育て、自分達でお世話をした野菜となると愛着も湧くのか、大抵の子ども達が「おいしい!」「おかわり!」といって喜んで口にしている光景が毎年みられます。ただ出されたもの、与えられたものを口にするだけでなく、こうして興味や関心を持って子ども達自身が野菜を身近に感じながら美味しくいただくことができたら最高ですね。

現在食事の時間は感染症拡大防止のため、やむを得ずなるべく会話も少なめに…としておりますが、本来食の時間は楽しい時間であってほしいと願っています。

このような状況下なので、食育活動もなかなか取り入れが難しい状況ではあります。しかし、子ども達の幼児期は今しかないことを考えると、やはりたくさんの様々な経験をさせてあげたいと思っています。ですから食育活動に関しても、内容や環境を工夫しながら計画を立てております。

 

年長組で育てているジャガイモは、夏休み前に収穫し、お泊り保育でカレーライスに変身させます♡お泊り保育の不安やドキドキを少しでも和らげられるようにという願いも込めて、お泊り保育まで年長さんみんなで楽しくお世話してほしいと思います。そんな私の想いは年長の担任達がちゃんとくみ取ってくれていたようで、現在ジャガイモの水栽培もしているようです。これはジャガイモが土の中で育つため、どんなふうに育っているのか実際目には見えないため、水栽培もしながら根っこの様子などを観察できるよう環境を整えているとのことでした。

土と水栽培とを隣に並べて見比べられるようにしている様子がこちらです☟

IMG_0276IMG_0277

そして実際の畑のジャガイモは、現在下の写真のような感じです。もう少しで花を付けそうな予感がします。

IMG_0258

めるへんの園庭は畑の作物やプランターで育てている野菜たちでめるへんっ子と同様に賑やかです。今日はあいにくの雨でなかなか畑の様子を見ることができませんでしたが、晴れ間を見計らい子ども達と作物の様子が見られたらいいなと思っています。

IMG_0259IMG_0260IMG_0266IMG_0268

そして最後にオ・マ・ケ♡

IMG_0263

アゲハチョウの幼虫のエサになる、柑橘系のタネを植えて出てきた葉っぱたちです。

めるへんの野菜や植物たち、ぐんぐん大きくな~れ☆

そしてめるへんっ子たちもスクスク大きくな~れ☆

 

 

園長    伊勢 千春

© めるへんの森幼稚園. All Rights Reserved.