2022年05月02日
5月に入り気温の高い日が増えてきており、絶好の外あそびの時期がやってまいりました。隣接する風の子公園の緑の木々達も日を追うごとに色鮮やかになってきています。
さて、連休明けから早速親子風の子散策の行事が各学年ごと入っております。これから一年間、たくさん足を運ぶ、子ども達が大好きな公園の散策となります。
私が一年目で就職したての頃、当時の園長先生から「これからたくさん子ども達を連れていく公園だから散策してみてこい」と言われ、初めて風の子公園に足を踏み入れました。
公園と聞いていたものの、『森』と呼べるほど自然豊かで奥深くまで緑が続いていました。私自身、もともと方向感覚が低い上、目印もないような場所。今でこそ散策ルートは見違えるように整備されましたが、当時は『山道』という印象でした。そんな場所に入り込んだものですから、途中で迷子になってしまいました。道に迷っていると、突然ガサガサっと茂みから音が聞こえ、目の前に大きなキジがバサッ!と現れ、森中にこだまするような大きな叫び声をあげてしまったのが、つい昨日のことのようです。幼稚園を出てから3時間以上も帰ってこない手のかかる新人を、携帯電話もない時代だったので、先輩たちが総出で探しに来てくれたことが今でも忘れられない思い出となりました。
そんな刺激的な出会いからはじまり、子ども達を連れて幾度となく足を運んだ風の子公園に、すっかり魅了されてしまった私です。
春の訪れはふきのとうがこっそり教えてくれます。その後、梅林の見事な梅の花を堪能しているうちに、今度はカタクリの花が群生している光景を見ることもでき、4月には隠れたお花見の名所にもなっている桜の時期がやってきます。桜が過ぎると、今度は新緑の時期がやってきます。新緑の時期に歩く風の子公園も、これまた木々の緑に心から癒されます。シロツメクサやタンポポなどの植物や、カナヘビなどの小さな生き物たちもイキイキする時期です。そして秋にはどんぐり拾いや栗拾い、モミジの紅葉をはじめ、こおろぎなどの秋の虫たちにもたくさん出会えます。そして冬は銀世界。
風の子公園だけで、どれだけの色彩に出会えるかと言ったら数知れず…というところではないでしょうか。
昨年、園で購入した絵本の中に『はっぱきらきら』という本があります。
この絵本には何種類かの葉っぱが取り上げられており、葉の形や模様、葉脈の形がどんなものかが見てとれます。さらに、葉を空にかざすと見え方が変わったりきらきら光るように見える部分がでてきたりなど『自然の不思議』にも出会えます。
そして、誰もが見たことのあるクローバー。
空にかざすと、魔法がかかって大変身☆ さてどんなふうに変わると思いますか?
実は空にかざしてみると、光の魔法で葉の中にある白い輪っか模様がひとつだけ消えてしまうそうです。
クローバーには、こんな秘密の不思議があったのですね。
風の子公園にはたくさんの種類の木々もあります。その分だけ、たくさんの色や形の葉っぱたちにも出会えます。面白いものや楽しいもの、不思議なものやちょっと不気味なもの(笑)。葉っぱだけでなく自然豊かな風の子は、魅力がいっぱいです。そして風の子は、宝の宝庫です。
さあ
宝探しのように、『不思議』を見つけてみませんか?
5月の風の子親子散策。
是非子ども達と一緒に驚きや発見に出会いましょう。
園長 伊勢 千春