園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2022年02月22日

現在、新型コロナウイルスが仙台でも増えていることを受け、不安や心配なご家庭も多く、なかなか気持ちにゆとりが持てない…そんな日々が続いているのではないでしょうか。そんな中でも幼稚園では小さなお楽しみや面白い出来事が毎日生まれています。クラスだよりではそんな子ども達の何気ない楽しい日常や保育のこっそり裏話などを交えながら保護者の皆さんと楽しさや喜びを分かち合えたらと思い担任が皆様にお届けしております。クラス担任外の私でも子ども達と接していると皆さんにお伝えしたくなるようなほっこりした瞬間に立ち会えるものです。そこで今回は、こんな中だからこそ、クスっと笑える幼稚園の裏話をいくつかご紹介します☆

 

☆お雛様☆

あるクラスが制作のため、正面玄関に飾っていた七段飾りのお内裏様とお雛様を少しの間クラスへ借りていった時の事。

「あれー?!お雛様とお内裏様がいないよ!!」「園長先生~!大事件発生!」と駆け込んできた子ども数名。しばらく様子を見ていると子ども達の何とも楽しい推理が始まりました。

「どうしよう~逃げ出しちゃったのかなー…」「わかった!二人でデートしてるんじゃない?」「いや、ひなあられが飾られてないから、きっと買いに行ったんだよ」「それかさ、ここにずっと座ってるのつまんなくてあそびにいったんじゃない?」「そうかも!だって今日雪がいっぱい降ってるからソリでもしに行ったんじゃない?」「もしかして風の子(公園)までいってたりして」「でも着物で滑ったら汚れちゃうよね~」と想像が膨らむ膨らむ! 子ども達の推理を聞きながら、おかしくておかしくて一人マスクの中で声を出さずに大爆笑してしまいました。

 

☆株、急上昇☆

先日バスの添乗者が笛を忘れ、バスが駐車場に入る際、常に笛をぶら下げている私が代わりに笛を吹いてバスを誘導したことがありました。するとお迎えを待つ年長女児たちが「すごーい☆ 園長先生って笛も吹けるんだね~かっこいい」と噂していたそうです。笛を吹いただけで称賛(苦笑)。株の上がった園長…これからも頑張ります(笑)。

 

☆昭和のアイドル☆

劇あそび期間中のこと。伝言があり外のデッキであそんでいたS先生のもとに行くと、桃太郎やたくさんの動物たちが鬼探しの真っ最中。デッキの上にいたS先生にデッキ下から伝言を話していると、みんなが一同に下にいる私に注目したため、「この光景、なんだかコンサート会場みたいだね」という話になりました。すると「ということは…千春先生がアイドル!!キャァァ~こっちむいて~!ウインクしてぇ~」とS先生がノリノリでふってきました。そうふられたからにはアイドルにならなければなりません(笑)! 私は一人デッキの下、そしてたくさんの子ども達が上の会場(デッキ)からステージのアイドルを見ているかのような光景に、でたらめな歌を踊り付きで歌い踊りました。まさに(昭和の)アイドルのように!

すると、一人冷静な男児が私の歌って踊るステージ上に来て、「あの~アイドルさん。ちょっとすみません。いま、鬼退治に行くために鬼を探している最中なんですよ。だからアイドルさんの歌や踊りをみている場合じゃないんですよー」と叱られてしまいました。あそびの邪魔をしてしまったお呼びでない昭和のアイドルでした(涙)。

 

こんな面白いエピソードが幼稚園には常に転がっています。コロナ禍とはいえ、子ども達はいつのときでもやっぱり純粋で素直でかわいらしい♡くすっと笑ってしまうものから大爆笑してしまうものまで様々です。そんな子ども達のかわいらしい一面は、見つけようと思えば見つけられるもの。

先日出かけた時に七ツ森の小川の前を通りました。その小川を見て、「我が子が小さい頃はよくここに連れてきて川あそびをさせたなー」「小さな魚を見つけては歓声を上げてはしゃいだり無邪気に遊んだりして喜んでたなー」「あー、あの頃の純粋で素直だった我が子にまた会いたいなー(←今では純粋で素直じゃないみたいに聞こえてしまいそうですが(笑))」なんてひとりつぶやいていました。しかし戻りたくてもあの頃の無邪気だった幼い我が子にはもう二度と会えないのです。そう思うと、子育て真っ最中の皆さんには、その決して戻らない今という時を大事にしてほしいと切に思います。そして子ども達の笑顔から、歓声から、子どもらしいつぶやきから、大人もエネルギーチャージをしてほしいなーと思います。

コロナの対応に追われる日々でも、こんなにかわいいめるへんっこ達に囲まれているから、笑顔でいられるのかな。みんなありがとう。

 

 

園長    伊勢 千春

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