園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2021年11月24日

11月中旬。

3日間かけて、おやじの会企画の『お父さんめるへんたいむ』が行われました。

昨年度は親父の会もコロナの影響を受け、一度もあそびの会を開催することができませんでした。今年もどうなるか、早い段階から話し合いが行われていましたが、その中で、親父の会企画会に参加していたメンバーからは、なんとかお父さん達と子ども達のあそびを実現できないか、という熱い思いがでていました。

当園の親父の会は、我が子との一対一のあそびの会ではなく、『めるへんの子はみんな我が子』というコンセプトのもと、その日来てくれたお父さんたちがたくさんの子ども達と関わって遊ぶこと、当日はお父さんたちにしかできないようなあそびのコーナーを企画すること、そして何よりお父さん達も子ども達と一緒に楽しむこと…これがモットーの会でもあります。そのため、これまでのあそびの会は土曜日開催で園を挙げての一大イベントとして行い、お父さんならではのどろんこ大会やお相撲コーナーなど、お父さんたちが体を張ったあそびのコーナーが目白押しでした。このように、ある意味、密集、密接が売りのような会だったため、三密回避の動きが定着しつつある今、開催するにはハードルが高い状況でした。しかし、このような社会の事情も踏まえながら、何とか開催する方法を親父の会で検討した結果、子どもとお父さんたちの濃厚な接触は避ける『非接触型』のあそびの内容にし、それでも子ども達が十分に楽しめるものをと考えて開催に至りました。さらに平日開催とし、学年ごと3日間に分けて行う計画で進めました。また、コーナーは園庭を使用し、外の広い空間で行う形での実現となりました。ですから雨が降ったら中止…という賭けのような3日間でした(笑)。しかし、3日間ともお天気は良好!3学年とも毎回約40名程度のお父さま方がいらして下さり子ども達とたくさんあそんで下さいました。

特に一回目の年長のあそびの会の時は前日が土砂降りの雨…。そのため園庭のコンディションが悪く、朝からお父さん達も園庭の水とり作業を懸命に行って下さいました。そして、三日間とも新聞を使うコーナーがあったため、大量の新聞を割いたり大きな段ボールをつなげてキャタピラを作ってくれたり。遊ぶだけでなくコーナー準備から片付けに至るまで、いらしたお父さま方が全て行って下さいました。

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コーナーの内容は

・お父さん達が的になり的をめがけて子ども達が新聞ボールをぶつける『的あてコーナー』

・戸外のプールに割いた新聞をいっぱいにしてあそぶ『新聞プール』

・お父さんたちが両手にワニの靴下をはめ暗幕から飛び出すワニをピコピコハンマーで撃退する『ワニワニパニック』

・大きな段ボールを使って『キャタピラあそび』

・沼から出てきたカッパに扮したお父さん達のカッパのお皿を新聞棒で叩く『カッパの皿割り』

・滑り台の上から大きなボールをボーリングのピンに扮したお父さんめがけて転がす『親父ボーリング』

こんな楽しいコーナーが盛りだくさんでした。これは歴代の親父の会のメンバーが考案したものがほとんどで、歴代の親父の会の皆さんの知恵や工夫が今もなお受け継がれています☆☆☆

コーナーによっては中腰姿勢が基本だったり倒れては起き上がり倒れては起き上がりを繰り返したりと体を張ることもたくさんあって体力的にもきついコーナーがあったと思います。現在リモートで仕事をしているというお父さんからは「いや~子ども達を甘く見ていました。しんどかったです~体力がかなり落ちているなーと焦りを感じました」という声も…。

頭に乗せた河童のお皿を何度割られても(叩かれても)笑顔だったお父さん…(涙)、手にワニに見立てた靴下をはめ暗幕から出したり引っ込めたりしていたため子ども達の笑顔を全く見ることができなかったお父さん…(涙)、しかし3日間どの学年のお父さま方からも「初めての体験で楽しかった」「子どもの園での様子を見ることができてよかった」などと前向きな感想をたくさんいただきました。感謝感激!!

(※写真はHP『めるへんニュース』にたくさんUPされておりますのでそちらをご覧ください☆)

 

来年は親父の会名物の『どろんこ大会』もできるかもしれません。その時までに是非体力を温存していて下さいね☆

今回のあそびの会は初めての平日開催ということでほとんどのお父さま方はお仕事の都合をつけてきて下さっており、お休みをとったり半休をとって午後から仕事!という方もいらっしゃったり。本当にありがとうございました。

『お父さん達がたくさん来てあそんでくれる』という、なんだかワクワクするいつもとは違った非日常の空間で子ども達がたっぷり遊べたことに感謝いたします。

 

来月はクリスマスめるへん集会もあります。昨年度はできなかったコールめるへんのお母さま方のコーラスと、絵本サークルのお母さま方の楽しい出し物も、縮小した時間ではありますが、盛り込んで計画しています。本来はこちらも見送る予定でしたが、現在の感染状況が落ち着いているため臨機応変な対応で進めています。

こうして少しずつめるへんの活動が戻りつつある状況に私自身も嬉しさが込み上げています。また状況が変われば活動も変わらざるを得ない状況ではありますが、本来のめるへんは、こうしてお母さん達やお父さん達も巻き込みながら子育てしている保護者にとっても楽しい園生活を送っていただけることを願って教育活動の計画を立てています。保護者の皆様にも園の教育活動に参加していただき、子ども達の様子も肌で感じていただいたり私達と一緒に子どもの成長を感じていただいたりすることが、子ども達の成長にとってもより良い方向につながっていくと思っております。

これから寒い季節に入り冬休みやお正月なども待っていると思うと、また落ち着かない日々が来ることも予想されますが、それでも世間を混乱させているこの状況が今のまま静かに静かに収束していくことを心から願います。

 

 

園長     伊勢 千春

 

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