2021年06月03日
気温が高い日も増え、外あそび日和が続いています。毎日元気に先生や友だちと裸足になっておにごっこをしたり長縄をしたり、かくれんぼをしたりと体をたくさん動かして健康的に遊んでいます。
ある日の園庭では年少さんが裸足でぴちゃぴちゃ。始めから裸足を喜ぶ子もいれば最初はこわごわ裸足になり恐る恐る水たまりに小さな足の指をそーっと入れる子、そしてみんなのあそびを少し遠くの方からじーっと見つめている子など様々でした。
この日はお天気がとっても良く、朝の自由あそびからたくさんの子ども達が川作りを楽しんでいたようですが、その川がいつの間にやらさらに相当長～くなっており、その川を一列になって喜びながら歩いているかわいらしい姿がみられました。
大人でも両腕を水平にして、おっとっと～と体をゆらしながら歩いてみたくなる、そんなワクワクする長さだと思いませんか？
あそびの輪の外側からじーっと見つめていた子は気が付けばその場所にはいなくなっており、いつの間にやらあそびの輪の中に姿がありました♡ こんなふうに自然にあそびの輪の中に入って、砂の感触、泥の感触、水の感触などさまざまな感触を楽しみ、体感しながら周りにいる子ともその楽しさを共有していければ、きっと隣にいる子はもう『友だち』ですね。
梅雨に入る前に外あそびをたっぷり楽しめたらと思っておりますが、きっとめるへんっ子たちは梅雨が来ようと少しの晴れ間を逃さずねらって外に飛び出してくることと思います☆ 逆にそのくらいあそびに貪欲であってほしいと密かに願う私です(笑)。
畑の野菜たちもぐんぐん育っています。下の写真はツタンカーメンというエンドウ豆の一種で年長児が育てています。何とも色鮮やかな花の色とサヤ！
実はこのツタンカーメンは種をご近所のTさんから譲り受けたもので、調べてみると古代エジプトのツタンカーメン王の墓から出土した豆の子孫といわれているようです。一般的なエンドウ豆は花の色も白くサヤも緑。対してこのツタンカーメンは紫がベースで豆ごはんとして炊くとお赤飯のような色合いになるようです。年長さんがどんな食育をするのか楽しみですが、食す前の育てる段階からいろいろな意味で楽しませてもらっています。
また、年少さんでも栽培をしながらたくさんの発見が！
保育室前で育てているキュウリに水やりをしている時の事。「キュウリからちょうちょのつのが（触角）はえてる～!!」と大発見！確かに蝶の触角に見えます。(下写真の上部)
そしてまたある時は「ナスのはっぱにトゲトゲがある!」とこれまた大発見。担任も気が付かなかったようですが、担任が調べたところによれば、ナスのトゲは『外敵から身を守るため』とのこと。ナスの葉にトゲ?!それは葉の産毛の事を言っているのかな？と子ども達の大発見を確かめたくて私も畑へ行ってみましたが、何も見えない…。よーく目を凝らしてしっかりと葉の表面をみても、やはり何も見えません…。ん？やっぱり産毛の事だったのかなと夕方担任のY先生に聞いてみると間違いなくトゲがあるとのこと。『これは悲しいことだけど、ついに〇眼が来てしまったのか…』と落ち込みました。しかし翌日Y先生と年少の子ども達が「園長先生～！トゲトゲおしえてあげる～!!」と畑まで招いてくれ、「これだよー!!!」と教えてくれました。「おおおおお～!!!!!見える見える！ホントにトゲだね～」こんな小さなトゲに気がつくなんてすごい！と子ども達の気づきの目に感心したと共に、「先生にも見えたよ～！みんな教えてくれてありがと～まだ〇眼じゃなかった～みんなのおかげで若さを確認できたよ～ありがと～!!」と教えてくれた５～６人の子ども達をおしくらまんじゅうのごとくぎゅっと束ね何度も何度も抱きしめたのでした(苦笑)←この時点でもう子ども達にとってはおしくらまんじゅうの遊びに変化していたようで大喜び(笑)
大人の私達より先に子ども達が見つけたナスの葉のトゲはこれです。
拡大にして撮ったので皆さんには大きく見えるかもしれませんが、間違いなく小さなトゲです！長さ約１mm。決して私だけが見えなかったわけではないはず…皆さんも今度いらしたとき是非見てみてくださいね。
育てている野菜に水やりをしている何気ない日常生活の中で生まれた、子ども達の小さな小さな発見は私にとっては大きな大きな発見でした。こうして子ども達は普段の園生活から様々なことを学び、驚き、感動を積み重ねていくんですね。私達大人も日々子どもと一緒にこんな感動体験を積み重ね、心豊かに子ども達に向き合えたらと思います。
園長 伊勢 千春