園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2021年05月10日

今日から平常保育。

ようやくクラスごとの活動なども落ち着いてできるようになります。

幼稚園の園庭はデッキのコナラの木が明るい緑の葉をつけ、すくすく育っています。この時期は藤棚の藤の花も薄紫の花をつけ、とってもいい香りが漂っており、マスクをしていてもその花の香りはよくわかります。クマバチ達も蜜を吸いにやってきています。丸くて黒く大きい蜂なので、初めはびっくりするかもしれませんが、人が驚かさなければ危害は加えてこないおとなしい蜂なので、子ども達にはシャベルで追い払ったり砂をかけたりしないよう伝えています。

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この時期、新緑がとってもきれいです。新芽が育ち葉も若々しく透き通るような真新しい葉は、まるで子ども達のよう。これからぐんぐん栄養をつけ、太陽の光をたくさん浴びて、時に雨風にさらされながらもたくましく成長していき色濃い緑に変わってゆく…そんな木々の成長は子ども達と似ています。

園に隣接している風の子公園の木々達も新たな葉をたくさんつけています。これからの季節、気持ちの良い気候が続きます。心も身体ものびやかにあそべる環境の中、発見や驚き、不思議にも目を向け耳を傾け匂いを感じ五感を働かせながら様々なことを吸収していってほしいです。

 

そして、メダカの卵から赤ちゃんも生まれました♡

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容器の左上にいますが、見えますか?大きさにすると、3~4ミリくらいの何とも小さな赤ちゃんです。

大きく引き伸ばしたのが、下の写真です。引き伸ばしてみると目がはっきりわかりますよね♡

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そうなんです。こんなに小さくてもよーく見れば目も見えるし尻尾を一生懸命動かしながら泳いでいるのが分かります。生まれる直前の卵の中だって、よーく目を凝らしてみると、丸く黒いものが2つ見えるのです。それがメダカの赤ちゃんの目です。卵の中の目が見えるんですよ~。とっても神秘的ですよね。それを子ども達が発見しているのです。

命の神秘や自然の神秘、そして小さなものにも命があることを日常の生活の中で体感していく、そんな豊かな体験が子ども達の心の育ちにつながっていく毎日が送れたらと思っています。どんな不思議にであえるか、どんな発見を子ども達がしていくか、そしてどんな気づきの目が育まれていくか…今から楽しみです。

頭での理解、知識としての理解の一歩手前に、まずは「なぜ?」「どうして?」「すごい!」「ふしぎ!」という感動体験があり、そんな感動体験の後には「もっとみたい!」「もっとしりたい!」「もっとやってみたい!」という意欲や好奇心が深まっていくのです。それは無意識のうちに学びを深めていくことにつながっていきます。ですから、めるへんっこにはそんな感動体験にたくさんであえるよう、私達自身は意識して環境を構成したり子ども達へ関わったりしていくことが大切になります。

今日から平常の降園時間になり、自由あそびの充実やクラス活動の充実がはかれるため、ゆったりとした時間の中でそのような心の育ちを大切にする保育につとめていきたいと思っています。

 

園長    伊勢 千春

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