園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2019年09月27日

先週土曜日、無事運動会を終えることができました。

毎年のことですが、9月の運動会は台風やら残暑やらとにかく天候が心配の種ですが今年は曇り空だったものの、雨に降られることもなければ熱中症の心配もなく、子ども達ひとりひとりの笑顔がおひさまのかわりになった一日でした。

入場行進から始まり、かけっこや遊戯とひとりひとりが楽しんだり頑張ったりできていたのではないかと思います。年少さんから年長さんまで、みごとに年齢の差、発達の差がでていたのではないでしょうか。運動会はまさにそのような子どもの育ちが見られるものです。ですから「去年の我が子はこんなだったな~」とこれまでの成長を振り返って懐かしんだり、「うちの子もこんな姿になるのかな~」と、一年後、二年後の我が子の姿を思い浮かべ楽しみにしながら想像したりすることも、また運動会の醍醐味だと思っています。

お昼時間に、おうちの方々からたくさん頑張っていることを褒められてまた午後も頑張ろう!というパワーになっていたようだという年長児の保護者からの声や、こんなに年長さんができるなんて感動したという声、裸足で元気いっぱい入場してきた子ども達や先生達の姿に最初から笑みがこぼれた等々、運動会後たくさんの声をいただきました。ありがとうございます。

今は時代の流れと共になのでしょうか、小学校でも徒競走やリレーは競技種目として行っても順位をつけなかったり組体操も廃止になったりしているところもあるようです。様々な止む無い理由があってのことと思います。頑張った人がみんな一番!と私達も子ども達に話しています。だからこそ、最後まで頑張って走ったら金メダルがめるへんでは全員もらえるのです。しかし、かけっこでは年少年中は順位はつけませんが、年長は等賞ゼッケンをつけた職員がメダルをもらえるところまで誘導したり、リレーも順位をつけ表彰台で優勝カップの贈呈や賞状を渡したりしています。それは最後までしっかり頑張るという心の育ちの他に年長児の心の育ちとして、もっと早くなりたい、一位になりたいというような前向きな気持ちやそうなるためにはどうすればよいか考える力なども育ってほしいと思っているからです。負けて悔しい、思い通りにいかない等心の葛藤も子どもなりに味わうと思いますが、そのような想いが芽生えた時にそれで終わらず、じゃあ次はどうすればよいか立ち直る力や切り替えていく力を含めた強い心も持ち得てほしいと思っています。組体操も形が崩れないコツやどこに力を入れれば危険がないかなどポイントがあります。子どもの体のつくりや発達に応じた幼児期に必要な運動あそびの一環として取り入れていますが、これも経験することで粘り強さや踏んばる力もつき、できた時の達成感や充実感にもつながっていくと思っています。

運動会をきっかけとして、身体をたくさん使ってあそぶことの楽しさやみんなと一緒に何かをすることの喜び、そして、難しいことにもチャレンジしてみるという挑戦する気持ち、自分のためだけでなくクラスのためみんなのために全力を尽くす気持ち、そんな心が育ち次につながればいいなーと思います。

スクールバス登園をお願いしたご家庭、自家用車での登園をお願いしたご家庭、そして徒歩での登園にご協力いただいたご家庭とそれぞれにご理解いただきましてありがとうございました。また、加茂地区にお住いのお父さま方には早朝の会場設営の準備にもお力を貸していただきありがとうございます。こうした皆さんのご協力やご理解のおかげでスムーズに当日の運営を行うことができました。

 

さあ、来週からは10月。

秋の心地よい季節がやってきます。

幼稚園隣の森は、どんぐりや栗、バッタやコオロギ…たくさんの魅力いっぱいの自然のおもてなしをしてくれます。虫の音に耳を傾けるもよし紅葉した葉をみるのもよし、耳で目で五感をフル活用させながら、また運動会とは違った学びがたくさんできる秋を子ども達と満喫したいと思います♡

 

 

園長    伊勢 千春

 

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