園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2018年09月21日

先週土曜日は運動会でした。

秋雨前線の動きが鈍かったり停滞したりで数日前からの天気予報もコロコロ変わり、なかなか当日の天気が読めない状況でした。前日には7~8つの天気予報にかじりつき、当日の朝も早くから空をみていたものの、まだ夜が明けず真っ暗で、空の色が見えない…そんなもどかしい朝でした。予備日としておさえていた日もほとんどの予報では天気の回復は見込めず、ならば!曇り空で雨の心配は多少あっても、子ども達の運動会へ向かう気持ちが高まっている今日、運動会を行なおう!と決めました。

途中雨が降ってきた時の対応パターンも何通りか考え、策を練っての運営でした。午前の競技の中盤あたりからポツポツきはじめたので、年少の親子競技は一度保留という形をとり、雨は少し強くなってきたものの午前の子ども達メインの競技だけでも何とか行ないたいとの思いで年中遊戯と年長リレーを行ないました。もしかすると雨が降る中での遊戯やリレーに少し戸惑った子がいたかもしれませんが、想像以上の子ども達の頑張りに、私自身感動しました。特に年長のクラス対抗リレー。男女ともあんな接戦になるくらい、年長児のリレーに取り組む姿勢や気持ち、子ども達の真剣な表情に、こんなにも心がたくましく成長したんだなーと感無量でした。本来なら晴れてベストコンディションの中、年中遊戯も年長リレーも行なわせてあげたかった…それは言うまでもありません。しかし、逆にあの天候の中、雨をもものともしないたくましい心や精神力、勇ましい姿に、子ども達の心と体の成長を感じることができた様な気もします。

そうは言っても、プログラムの変更や昼食場所に園庭を使用できなくなってしまい、手狭な空間での昼食となってしまったことなど申し訳なく思っています。祖父母の皆さんもたくさんいらして下さっておりましたし、小さいお子さん連れのご家庭も多々あったとお見受けしておりましたので、なおさらです。しかしながら、そのような状況であっても昼食後のブルーシートの水を拭き取る作業に率先してお手伝いを申し出て下さったり、運動会終了後に会場の片付けを手伝って下さったりと、たくさんの保護者の皆様のご協力とご理解を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

 

運動会が明けて初めての登園日には、たくさんの保護者の方から運動会のご感想や励ましの言葉をいただきました。雨が落ちてきた時点でもう運動会が中止になるのではないかと思った、子ども達の競技が見られなくなるのではないかとハラハラした、まさか全ての競技がみられると思わなかったという声や、子ども達の雨にひるむことなく堂々とした姿に感動した…というようなお声をいただきました。中には、「先生ー、うちの旦那、着ると雨が降るというジンクスの服を着て運動会参加しちゃったんですよ~。よりによって何で今日、その服着てきちゃったかなーって。だから雨が降ったのはうちの旦那の服のせいです。」なんてユーモアたっぷりにお声をかけて下さった保護者の方も…(涙)。

何はともあれ、お昼過ぎには雨も上がり、競技がまた再開できたことが本当に良かった!皆さんにも、お天気にも感謝感謝です。

 

さて、運動会後のおまけの話☆

めるへんを卒園して現在小学二年生のA君がお手紙をくれました。

【 えん長先生へ

ぼくは、めるへんのうんどうかいが大すきです。妹があと半年でそつえんするけれど、らい年のうんどう会に行ってもいいですか。 】

学校で覚えた漢字を使い、とっても丁寧な字で書いてくれていました。天候はいまいちだったけれど、そんな中でも卒園した後もこんなふうに運動会を楽しみにしてくれている子もいるのですね。嬉しくて胸にじーんと響きました。こうしてたくさんの人の想いに支えられて今がある。だから私達もできる限りのことを精一杯する。そんな想いを持ちつつ、これからも子ども達にも保護者の皆さんにも真摯に向き合っていきたいと思った運動会でした。

最後に、お手紙をくれたA君へ☆

もちろんです!来年も再来年も、A君が行きたいなーと思ってくれているうちはいつまでだって来て下さい。先生たちみんなで待ってるよ。

 

 

園長    伊勢 千春

© めるへんの森幼稚園. All Rights Reserved.