園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2018年09月05日

二学期が始まり二週目に入りました。

来週末には運動会も予定しているので、練習をしたり各種目の立ち位置の確認をしたりしたいところではありますが、秋雨前線や台風の影響などでなかなかすっきりしない天気が続いており、園庭のコンディションが整わない状況です。それでも技能主事さん達が私が出勤する時間にはもうすでに園庭の水とりや整備を始めて下さっています。子ども達が登園してくるとそこに子ども達も加わり、みんなで園庭整備!………整備というよりは子ども達にとってはあそびの感覚だと思いますが(笑)。下の写真はみんなで園庭の水とりをしている光景です。

雨が続きなかなか園庭のコンディションが整わず練習ができない。この状況は普通に考えればマイナス要素。困った状況には違いありません。ですがこうして雨があがっている一時を狙って裸足で外に出てきて水たまりの泥の感触を楽しんでいる様子、普段はあまり使用しない水とり用のスポンジを使ってグングン水が吸い込まれていくのを体感し、驚いている様子、スポンジの取り合いになるくらい味わってみたい気持ちの子がたくさんいる様子を見て、微笑ましく思いました。また、水を吸ったスポンジをいかに水を垂らさずにバケツまで持っていくか楽しんでいる子や、バケツの中でスポンジを絞りながら「いっぱい水出てきたぁ!」と喜んでいる子、大きな水たまりの水をシャベルですくってバケツに入れながら、「せんせい、みて!みずたまりがこんなにちっちゃくなってきたよ。」と大喜びの子など様々でした。また、「せんせい。スポンジじょうずにしぼれるからみててね!」とスポンジ絞りを得意げに見せてくれる子も。7月に行なわれたお泊り保育に向けて年長児が取り組んでいた雑巾絞りがこんなところでもかなり役に立っていました。

運動会の練習がしたいから頑張って水とりしているという雰囲気は子ども達の様子からは全く感じませんでしたが(笑)、とにかくみんなあそび感覚で楽しく園庭の水とりをしているという姿がありました。

そんな子ども達の様子を見ていると、園庭のこの状況は運動会の練習のことを考えれば私達にとってはピンチですが、子ども達にとっては『水たまり撃退』という普段はあまりしない『あそびのひとつ』を経験できたという意味では良いことにつながっているかも…と思いました。この日はこの後、無事運動会の練習ができましたが、練習の終わった昼過ぎからはヒョウのようなものも降ってきて、まさにゲリラ豪雨ともいえる雨が30分程度続きました。見ると園庭は大きな湖のよう…。あぁ~あ~。。。。。技能主事さん含め、先生達もあんなに園庭の整備を頑張っていたのに…(苦笑)。でも、まあ一日は練習ができたから良しと思ってもらおう。そして、子ども達はまた『水たまり撃退大作戦』の『あ・そ・び』を楽しむのだろうから、それも良し。先生達にはそう思ってもらおう。私達にとっての小さなピンチは子ども達のお楽しみにつながるのだから、そう思えばこの一連のことは無駄ではないでしょう。

『ピンチはチャンス』

時々聞く言葉です。

考えようによってはいろいろな場面で使えそうです。そしてとても前向きに思考が働く言葉です。困ったことが起こってもそこから何かしらの良い道筋につながったり、そのピンチをも逆転するような出来事に発展したりすることがあるかもしれませんね。ですから、ピンチはチャンスにもつながり得ると考え、前向きに捉えられたら…と思います。

さて、今日は台風21号後のお天気。

今朝も園庭の水たまりの水とりからスタートです。

一週間以上しっかりした青空を見ていなかったようなー。その分、今日の青空は余計にすごく気持ちよく、鮮やかで、きれいに感じました。

園庭のコナラの樹のどんぐりが、青々と若々しい姿でたくさんの実をつけています。

 園長    伊勢 千春

 

 

 

 

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