園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2018年05月07日

5月7日

GWも終わり、一気に仕事モードに切り替わりました。

長い連休の後はきまって数名の子ども達が登園の際に涙する姿が見られますが、今年もやはりそんな光景が見られました。ちょっぴり涙で登園している子も、今週から平常保育が始まったので、園生活のリズムが少しずつつかめていくといいなと思っています。

そんな平常保育初日の子ども達の様子を各クラスをまわってみてきました。

年少組。

かぜ組さんは、園内探検をしながら、どんなお部屋があるのか、幼稚園の中はどんなふうになっているのかなど、担任の話を聞きながら実際にあちらこちらをまわっており、職員室や園長室にも足を運んでいました。その頃ひかり組はというとちょうど集まりの時間だったようで、担任の読む絵本にくぎづけでした。泣いている子は一人もなく、とても落ち着いた状況でした。入園式ではあんなにあんなに号泣が響きわたっていたというのに、約一ヶ月の間でこんなにもいろいろなことができるようになるなんて驚きです!

年中さんは風の子公園に散策に出かけたり、製作をしていたり。年長組も母の日のプレゼントを作るなど各クラスそれぞれが落ち着いてクラス活動に取り組んでいました。

 

これから暖かくなる日がどんどん増えてくるので、裸足あそびや泥んこあそびなどの外あそびも活発になってくると思います。めるへんの保護者の方にはたくさんの洗濯物が毎日子どもの帰りと共にやってくると思います。どうぞよろしくお願い致します。泥んこの洗濯物は子ども達がとことんあそんだ証です。洗濯物と一緒に、どんなふうにあそんでいたのか、その時我が子はどんな表情をしていたのか、いろいろな想像を膨らませてみてください☆

というのも、幼稚園でどんなことをしてきたか、何が楽しかったか、誰とあそんできたかなどを聞きだそうとしてもなかなか難しい場合があると思います。子どもによって知っている語彙の数も様々で、表現の仕方も大人が思うように上手く伝えることができないのが子どもです。大人ですら個々の個性があるので、状況や思いを上手く話せる人もいれば口下手な人もいていろいろですから子どもならなおさらです。

よく「今日何してあそんできたの?」「誰とあそんできたの?」と聞いても「わかんない」「わすれた」と言って何も聞き出せない…という保護者の声を耳にしますが、それがこういうことです。きっと何かを伝えたいと思った時や、気分がのっている時などは少しでも自分から話をしてくるようになると思います。工作を持ち帰ったり泥んこの服を持ち帰ったりしても子どもから話がない時は、そっと想像を楽しむことを親の楽しみにしてみてはどうでしょう。心にそんな余裕を持たせられたらいいですね。

初めて集団生活に我が子を入れた新入のお母さんは特に「みんなと一緒にちゃんとやれているだろうか」「友だちはできただろうか」「一人でばかりあそんでいないだろうか」など我が子のことで気になることや心配なことはたくさんあると思います。しかし4月にあんなに号泣していた年少さんが一ヶ月もかからず上のような姿になるのです。そう考えると、親がそれほど心配しなくとも、確実に子ども達は集団に順応していけるのだと思います。自然に…。それが毎日の積み重ねによるものです。

集団の中に入れば親が子どもの世界全てを覗いて把握することはできませんし、逆に親が知らない子どもの世界があってもいいのだと思います。

子育ては子どもの成長のためだけではなく、まさに親としての成長のためでもあると、私自身も自分の子育てからいまだ学んでいるところです。

 

 

園長    伊勢 千春

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