園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2018年05月24日

先週金曜日の予定だった親子歩き遠足。雨天のため今週金曜日に延期となりました。めるへんでは年に2度、遠足があり、そのうちの一回は春の親子歩き遠足としています。行き先は隣の風の子公園!どこか別の場所へとの声も時折聞こえてきますが、子ども達がしょっちゅう遊びに出かけている自然豊かな宝の宝庫のこの公園を、是非保護者の皆さんにもどんなところか知っていただきたいという思いもあり、ここ数年は毎年風の子公園を目的地と定めています。

春は、梅の花にふきのとう、カタクリの花やタンポポ、つくしから始まり、ここ最近はフキも採ってきてすじ取りをし、茹でてあくをとってからお味見。梅の実を拾ってきて「いいにおい~…」とうっとりしたり(笑)、ヨモギもとってきて香りを味わいながらヨモギ団子を作ったり、まさに春だけでもこーんなにたくさんの宝に隣の公園で出会えます。桜もみごとで、隣という特権を最大限に利用して、年長になると桜の蕾から開花、満開の桜のあとに散ってゆくまでの様子もこまめに見に行くことができます。5月のこの時期は新緑がとっても綺麗で、新緑を眺めながら鳥のさえずりにも耳を傾けて鳥を探す…なんていうことも…。秋にはどんぐりや栗ひろい、キノコなども見つけて大興奮。秋ならではの葉の色が緑から黄色、オレンジ、そして赤へと少しずつ紅葉していく様子も桜と同様、こまめに見に行くことができます。コオロギやバッタなどたくさんの虫たちにも出会え、落ち葉になればなったで落ち葉のじゅうたんの上をカサカサパリパリパキパキと音を立てながら歩くのもまた楽し!そうそう、昨年は椿の実も拾ってきて、キリを使い笛作りに集中していた子達がいたなー。雪景色の風の子公園もまた格別で、私は大好きです。

こんな季節の移り変わりを体感するだけでも、五感を存分に使うことができます。見る、食す、聞く、触る、嗅ぐ、全てをこの森で、しかも人の手でなにも用意されていない自然の状態から体感することができるなんて、こんな贅沢なことはないと思っています。

五感をフル回転させるだけでなく、木登りしたり、崖のぼりをしたり、草を転がってあそんでみたりー。できるかなーと最初はちょっぴりドキドキするようなことも友だちの姿を真似ながらチャレンジしてみたり、できる子に手伝ってもらったり応援してもらったりしながら、遊具がなくたって身体全体をたくさん使ってあそぶこともできます。できるようになる達成感や友だちとの自然な関わりも生まれ、だからこそ、子ども達はみんな風の子公園が大好きなのだろうと思います。

そんな公園に明日は親子歩き遠足です!天気予報は晴れ。気温30℃の予報…!

熱中症に気をつけながら、子ども達がこんなに好んであそんでいる場所を是非保護者の方にも体感していただけたらと思っています。日頃の運動不足も解消しつつ…。

さて、明日はどんな宝物に出会えるか、ワクワクです♡

 

 

園長    伊勢 千春

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