園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2018年02月06日

2月3日は節分でしたね。今年は節分が土曜日で幼稚園はお休みだったため、前日2日に豆まきを行ないました。

お父さん達数名から節分の鬼に是非なりたいというお話をいただいていたのと、たまたまお弁当を忘れた我が子に弁当を届けに来てくれたお父さんにも飛び入りで参加していただき、プラス技能主事のおじさん2名も参戦し豆まきを行ないました。

鬼の数が少ない年、私も急きょ鬼役になったことがありましたが、子ども達が投げる大豆がお面の脇から顔に当たったり首に当たったりするとかなり痛い!8クラスでそれが繰り広げられるので、鬼もかなりハードです(笑)。節分行事で思い出に残っているのはその鬼役になった時、年長男児から「今年の鬼、ちっちぇ~!」と言われたことがありました…(苦笑)。その言葉に私も火がつき鬼の威厳にかけて持っていた新聞で作った金棒をブルンブルンと振り回し、暴れてみたものの、子ども達にとっては鬼は体も大きくて迫力があるのが『鬼』なのでしょうね(笑)。密かに「今年の鬼、ちっちぇ~!」と言われたことが今でもほんのり何とも言えない思い出になっており、だからこそこうしてパパ達が鬼役をかって出て下さりありがたいという思いでいます。

鬼にクラスをまわってもらう時、年齢によってレベルを少ーし変えてもらっていますが、年少~年長まで問わず、やはり勇ましく向かっていく子もいれば顔が硬直し必死で豆を投げる子、先生の後ろに隠れる子と様々です。今回私も最後の一クラスしか見られませんでしたが、鬼が来るまで机を盾にして身を隠し、鬼が来たとたん慌てて豆をぶつけていました。みんなあまりにも必死で言葉が出ておらず、「みんなー!鬼は外~って言って鬼を退治してぇ!」と声をかけるとハッと我に返ったように「おには~そと!」と大きな声で連呼する子ども達でした。「やられた~。。。」と言いながら鬼が逃げていくと担任が「は…!あなた様はもしかして福の神…!」と急に私に無茶振り(笑)。カシャカシャと写真を撮っていただけの私が急きょ「そうです…私が福の神…。みんな心の中の悪い鬼は退治できましたか…?」と福の神になりきり、アドリブでかなり短い説法をしました(笑)。昨年も確かどこかのクラスの無茶振りを受け急きょ福の神になりましたが、来年からはちゃんと白いシーツでも身にまとおうかな…とやる気満々です(笑)。こうしてめるへんの節分行事は終わりました。

そして節分の翌日は立春。暦の上では春です。

年長さんはもうすぐ小学生。昨年の今頃も年長有志のお母さま方が卒園式終了後に30分程度の「ありがとうの会」というものを企画して下さっており、その内容を決めたり準備のために幼稚園においでいただいておりました。今年も自発的に有志を募って幼稚園最後の日が思い出深いものになるよう計画を練って下さっています。それはお母さん達だけではありません。親父の会の年長有志のお父さま方も幼稚園のために何かできないだろうかと、昨年は絵本棚の強度を高め、本棚の脇には小さなタイルを張り付けてリメイクをして下さいました。現在も大活躍でたくさんの絵本の収納に役立っています。

そして今年は園庭の道路側の柵のペンキ塗りをして下さっています。雨風にさらされ砂やサビなどでだいぶ汚れもありました。先週の土曜日の午前中はその汚れを落とし、午後からペンキ塗りと一日がかりで作業をして下さいました。

長年蓄積された汚れを落とすだけでも一苦労だったと思います。私も午後に少しだけ顔を出し、ほんのちょっとペンキ塗りをさせて頂きましたが、翌日太ももやお尻、腰が筋肉痛!お仕事がお休みの時に重労働だったのではと心配していましたが、日直で職員室にいた先生からは「作業しながらずっと高笑いが聞こえていて楽しそうでしたよ♪」と聞きました。あれだけ寒かった日が続いていたのに、この日はとってもいい天気。そして春が来たかと思うような暖かさでお父さん方の作業も進みが良かったようです。それでも雪が残っており足場の悪い中の作業でしたが、とっても綺麗に塗って頂きました。実はまだこれは完成ではないそう!この後柵に文字入れをするとかしないとか~楽しみです♡

今回この春に卒園する年長のお父さんを対象に親父の会で有志を募ったようですが、噂を聞きつけて年長以外のお父さまも数名力を貸して下さったとのこと。

ママもパパもみんな我が子だけでなく、こうして幼稚園のため、みんなのため、子ども達のために出来ることを行なったり、考えて下さったりしながら想いを寄せて下さっています。そんなパパやママに囲まれてめるへんは本当に幸せな幼稚園だなーと心から思います。子ども達はもちろんのこと、こうした力はめるへんの財産だと思います。

立春を迎え春はもうすぐそこ。

進学・進級を迎える残り約1ヵ月でクラス担任ができること、学年でできること、私に出来ること、そして幼稚園としてできることをそれぞれの立場や目線で今何ができるかを考えながら、今年度ラストまで大事に過ごしていきたいと思います。

 

 

園長    伊勢 千春

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