園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2018年01月19日

今日は幼稚園主催で『ママたちのためのお話会』を開催しました。

普段小さい子を持つお母さんたちは家事に育児に毎日がてんてこまいで大変。子どもから離れて自分の時間を作ったり楽しんだりする時間を作るのはなかなか難しいと思います。私も今でこそ、子どもにほとんど手がかからなくなったものの、子どもが小さかった頃はそんな思いを持っていた母親の一人でした。そんなママたちのために幼稚園で少しでもリラックスしていただける時間を作れないものだろうかと考えていた時、真っ先に思いついたのが【がじゅまるの樹】の皆さんでした。

幼稚園の子ども達向けのお話には何度かめるへんにも足を運んでいただいておりましたが、大人向けの企画で…というのは初めてでした。せっかく大人向けのお話会を企画するのであれば、小さいお子さんがいらっしゃるママたちにもいらしていただきたいと思い、必要な方には託児もしてコーヒーや紅茶、お茶菓子なども用意し、ちょっとした『めるへんカフェ』も準備♡そして今日を迎えました。

昨夜、がじゅまるの樹のSさんから「最初の園長挨拶の後に千春先生の朗読から始めたいがどうだろうか」というお話を受け、私に出来ることなら…とお引き受けしました。谷川俊太郎さんの『みみをすます』という詩の冒頭の5行の朗読でした。Sさんからは挨拶が終わったら千春先生というスイッチを役者に切り替えて空気をかえてほしいと言われました。お辞儀をしたら目線は少し上、そしてゆっくりイスに置かれた本を手に取り、朗読を始める…。そんなアドバイスをいただきました。突然の出演に、とても短いたった5行の朗読だったのですが、お話の世界観を壊してはいけないと思うと、これまた味わったことのない緊張感に包まれました。

今日の作品は

・きつねの窓

・あらしのよるに

・おきなぐさ

・めくらぶどうと虹

・さんまいのおふだ   でした。

息をのむほどの静けさの時もあれば、笑いがこぼれる時もあり、涙を流されながら観て下さっている方もいれば、目をつぶってお話の世界を頭の中でイメージしながら楽しんでくださっている方もいる…そんな一時間でした。

演劇ではなく朗読劇のような作品の数々に、私も目で見える画はないのに頭の中にその物語の画がハッキリ浮かんでくるような一時間でした。本当に素晴らしかったです。終わった後の保護者の皆様の感想を私は直接聞くことができませんでしたが、大好評だったと他の職員から聞きました。

忙しい日常の毎日からすこーし離れ、非日常の世界を味わっていただきたい、そんな想いで企画した今回のお話会は大成功だったようです♡

 

さて、このがじゅまるの樹の皆さん。本日5名の皆さんで構成されていましたが、うち3名はめるへんOGのお母さま方。私の担任時代の教え子のママもいらっしゃいます。子ども向けにお話会をして下さった時は演者の方の熱気と、めるへんっこの笑いや興奮の熱気で、どこにも火の気はなかったのに、非常ベルが鳴ってしまった…という過去のおもしろエピソードもあるくらいです。

おもしろエピソードといえば、今日、この会が始まる前に挨拶をした後、そのままその場に立ち、先生スイッチを切り替え自分なりに雰囲気を作って朗読を始めたわけですが、その短い時間の中で急に私が静かにまじめな空気を作ったのを見て、「千春先生あの時具合悪いのかと思ったー」「おなか痛いのかと思って心配しましたー」という声が出ていたそう(笑)。でも朗読の出番の後、観客の一員になって端っこであぐらをかいて笑いながらお話の世界を楽しんでいた私の様子をみて、演技だったのね☆よかった~と心配して下さっていたママさんがいたそう(笑)。もう、全くぅ♡どんな心配して下さっているのですかと思わず笑ってしまいました。私だって時にはまじめな空気を作ることもあるのですよ☆でも、そんなところまでみて下さり、心配して下さったママさんにも感謝です。

あー、今日は心満たされた一日になったなー。

おいで下さったママたち、ありがとうございました。そしてこんな心満たされる素敵な時間をくださったがじゅまるの樹の皆さん、本当にありがとうございました。また是非、めるへんにお話の世界を運んできてくださいね。

 

 

園長    伊勢 千春

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