園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2018年01月16日

1月10日から始まった3学期。

先週金曜日には餅つき大会が行なわれました。幼稚園で餅つき大会といえば、12月に行なうところが大半のようですが、めるへんでは以前から1月14日前後の小正月にかけて餅つき大会を行なっています。

というのも、子ども達がついた餅は食べるためのものではなく、一般的に『団子の木』と呼ばれるものを作るために餅をついています。ついた赤と白の餅を無病息災や五穀豊穣を願いながら団子のように丸めてみずの木に刺していき、出来上がったらしばらく各教室に飾っています。

地域によって若干の違いはあると思いますが、小正月行事のこのような団子の木作りも各家庭でやっているところはほとんどないと思います。だからこそ、幼稚園では子ども達にこのような風習があること、そしてこれを作って飾る意味なども伝えていきながら身近なものであってほしいと願っています。

一昨日は仙台の各神社でもどんと祭が行なわれ、たまたま日曜日だったこともありきっと出かけられた方も多かったのではないでしょうか。私も小さなころからどんと焼きの煙に当たると一年風邪をひかないなどと親から言われ、連れ出されていたのが今でも残っており、なるべくどんと祭には出かけるようにしています。今年も炎をみながら、よし!今年も頑張るぞ!と初詣とはまた少し違った気持ちで気合を入れて帰ってきました。

3学期が始まってからの幼稚園はというと、カルタや凧あげなどお正月のあそびも各クラス楽しんでいます。部屋をまわってみたら、縁起物のダルマや絵馬に願い事を書いて飾っているクラスも。

「みんなといっぱいあそべますように」「おおきくなれますように」というかわいらしいものもあれば、「逆上がりができるようになる」「後ろとびができるようになる」など、今努力して頑張って練習していることができるようになりたいという具体的なものまで様々でした。

日本というのはその季節によって本当に様々な行事やそれにまつわる風習などがあり、改めて日本の良さを感じています。年が明ける時はカウントダウンだけでなく除夜の鐘があり、初詣をしたり縁起物のダルマや絵馬に願いを込めたり…団子の木もそうですね。願うだけでなく、そうなるように自分の出来ることをする、努力をする…そんな前向きな気持ちは新たな年を迎えるにあたり、とても良いことだなーと感じています。

このような小さな伝統行事や季節の行事のひとつひとつにも意味があり、それを子ども達にも伝えていくことをこれからも大切にしていきたいと改めて思った小正月でした。

 

さて、今朝の子ども達。

田んぼにはっていた氷をとって大喜び。「先生!オタマジャクシの形の氷発見!きてきて!」という声に呼ばれていってみると、ほんとだ~、オタマジャクシの形に見える!と私も大興奮(笑)。

 オタマジャクシに見えるところ、お分かりになりますか~?子ども達の想像力や発想力は豊かで、寒い朝にも歓喜の声を上げながら身も心もあたたまった朝のひとときでした。

 

 

園長    伊勢 千春

 

 

 

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