園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2017年12月26日

今年も残すところあとわずかとなりました。

年の締めはやっぱり明るく穏やかに終わりたい。そこで、今年嬉しかったことをピックアップしてみました。

3月に当園を巣立っていったかわいいめるへんっこ達。卒園という嬉しくもあり寂しくもある中、4月には新しい100名の子ども達が仲間入り♡新たな気持ちで迎えた春のスタート。季節は毎年同じようにめぐってきますが、子ども達はひとりとして同じがない。だからいつも新鮮。今年はどんな子どもたちに出会えるかな…どんなお父さんやお母さん達とつながれるかな…というワクワクする気持ちで迎えた春でした。

昨年園庭に植えたシンボルツリーのコナラの木は春になるとたくさんの芽が出てきて、夏を迎える頃にはあおあおと葉が生い茂りました。秋になるとどんぐりの実をつけ、それを発見した時はかなり興奮し嬉しかったです。昨年は植えたばかりの年ということもあり、葉はつけていたものの実がならずじまいに終わっていたので余計に嬉しかったのを覚えています。コナラの木に実がついた…たったそれだけのことですが、私の中での感動はとても大きなものでした。

そして、昨年秋は仙台市内でもクマの出没が多かった年でした。近隣でのクマの目撃情報もあり、とにかく風の子公園にもあまり足を運べずに終わってしまった秋でしたが、今年はクマ騒動もなく、毎日どこかしらのクラスで風の子公園に行って秋を満喫してこられていたようです。こんな当たり前のことが当たり前でない年だってあるんだということを改めて感じました。だからこそ、日常の『当たり前』に感謝。こんな時でもないと当たり前のことに感謝するという気持ちに気づけないですから。

そして、3名の先生達の結婚♡

8月~11月までの間に3名の先生達の披露宴にお呼ばれして幸せをおすそ分けしてもらいました。周りの幸せはとてもいいもので、こちらまで幸せが舞い込んでくるようです。結婚生活は山あり谷ありですが、新しい家族として、また一つ成長していくであろう若い先生達をこれからも応援していきたいなーと思っています。

自分自身のことで言えば、娘が義務教育を終え、春からは高校に入学し、また新たな生活が始まったということが大きなニュース…といったところでしょうか。娘の高校入学と共に、毎朝の早起きお弁当作りが始まったのも私にとっては環境の変化のひとつになり、いまさらですが、今年、ようやく給食のありがたさに気づきました(笑)。

あまり大きな特別な変化はありませんでしたが、今年も充実していたなーと振り返っています。それは毎日の小さな小さな嬉しい出来事の積み重ねが日々の自分自身の充実感につながっているからではないかと思っています。本当に他愛もないことで、ご挨拶できなかった○○ちゃんがご挨拶できた、とか、泣いて登園していた○○ちゃんが笑顔でバスから降りてきた、だとか、畑の野菜が立派に育ってる、寒くなってきたけれど朝見つける霜がキラキラしてキレイ!先生達が笑顔で子ども達とあそんでいて楽しそう♡などなど。こんな日常のどこにでもあるような小さな出来事。しかし、こんな小さな出来事の積み重ねで私は毎日心が満たされています。もちろん思い通りにいかないことや、心配なこと、落ち込むようなことだって日々の生活の中には小さな喜びと同じくらいあります。しかし、そういうことがない人なんていないだろうし、みんなそれぞれいろいろな悩みを抱えていたり気持ちがはれない日もあったりしながら自分自身で消化し日々を過ごしているのだろうと思います。だからあまりそういう部分に留まらないようにしています。

そんなことを意識しながら毎日を過ごし、小さな喜びや小さな感動探しをしていくと、意識しなくとも自然にそんな場面が心にとまるようになってくるものだなーと感じた一年でした。

毎日が忙しさに追われ、しっかり考える前にすーっと自分の前をなんとなく通り過ぎてしまいそうになることもあり、でもそんな時は、あえて一度立ち止まってゆっくり考える、もう一度頭の中を整理してみる、ということに努めた一年でした。

皆さんはどんな一年でしたか?

今年が良くも悪くも、日々人生の勉強をしながら来年はもっといい年になりますようにと期待を込めて新しい年を迎えられたらと思います。

 

 

園長    伊勢 千春

 

 

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