園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2017年11月24日

先日読んでいた本の中に『100歳まで保育ができる?!』という大変興味深い見出しの内容が載っていました。だからといって自分が100歳まで保育をしよう!なんていうことは考えもしないことですが(笑)、どういうことだろうと興味深かったので読んでみると『免疫力』についての内容でした。

人の体にはもともと、体の中に入ってきてしまうウイルスや体内で生まれるがん細胞などを攻撃し排除する『免疫システム』があり、その免疫システムの中でも最も最強な力を持つのが『NK細胞(ナチュラルキラー細胞)』であるという内容でした。このNK細胞が、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を破壊し生体の防御に重要な役割を果たしているとのこと。

以前NK細胞についてテレビで特集していたのを見たこともあり、個人的にNK細胞は体にとって必要だと思ってはいましたが、改めてその重要性を再確認しました。

ストレスを溜めたり糖分をとり過ぎたりするとNK細胞の働きが低下してしまいますが、笑うと働きが高まることが研究でも証明されているようです。生活の中で『ストレス』は誰もが皆多かれ少なかれあると思います。ましてや今の時代、子ども達までもがストレスをかかえている時代ですから、これは深刻な問題でNK細胞が低下したら体までもが弱ってしまうということになるのでしょう。心と体はやはり密接なつながりがあるのですね。

そのような仕組みはわかってはいるものの、悩みや心配事があればそちらの比重の方が大きくなってしまい、『笑う』ことなど二の次になったり、楽しいことに意識が向かなかったり… ということもあるかもしれませんね。しかし、そこにとどまってしまうときっと笑うこともなくNK細胞も増えず免疫も落ちてウイルスを外から取り込んでしまって本当に病気にかかってしまったり心も弱ってしまったり…という悪循環に陥ってしまう可能性もあるでしょう。

『笑う門には福来る』ではありませんが、笑いや楽しいことは人の心を豊かにしてくれるし、心が解放され笑っているだけで幸せな気持ちになります。笑っている人や笑顔で楽しそうな人をみているだけで、自分もなんだか幸せな気持ちになることって皆さんもあるのではないでしょうか。このような笑いが溢れる環境は、きっと自分の心を満たすだけでなく、周りの人の心をも満たしてくれるものになるだろうと思っているので、今回改めてそんな内容の記事を読み、生活の中に笑いは大事ということの確認をしました。

それは家庭においても、幼稚園や学校生活においても、そして職場においても…というのが私の基本的な考え方です。日常生活の中で、思うようにいかないことや反省しなければならないことももちろん多々ありますが、少しマイナスな出来事があってもそれを次につなげていけるような雰囲気作りをしていきたいと思っています。私自身、楽しく笑いが溢れる雰囲気作りを常に意識し心がけることで、もしかしたら知らず知らずの間に負の要素が起こっても最終的には陽の要素に変換し次につなげることのできる体質になっているのかもしれないと思うことが時々あります。

笑いがある生活は楽しいし、幸せな気持ちになる。そして悪いウイルスを寄せつけもしなければ、仮に寄ってきたとしても撃退できる笑いのパワーはあなどれませんね。

これからインフルエンザや感染症が流行る時期に入ります。うがいや手洗い、マスクの着用やドアノブを含めた消毒などなど幼稚園でも気をつけていますが、是非『笑い』もとり入れた免疫力アップに努めていきたいものです。

ちなみに。。。

先日、この話題を職員室でしていたら「千春先生はNK細胞の数がすごそう…」「めちゃくちゃいっぱいあるんじゃないですか?だってインフルエンザどころか風邪も全くひかないですよね?!」「ウイルスが入り込もうとしても跳ね返されそう」など散々言われました(笑)。確かに、一年に一度くらいすこーし風邪かな…?と思うことがあっても、早く寝れば次の日ピンピンしているし、だいぶ前に内科に行った時にはカルテが黄色に変色していてお医者さんに驚かれたし、それ以来また内科には何年も行っていないのでさらに変色が進んでいるかも(苦笑)。自分でも驚くほど風邪を引いたり体調を壊したりしないので、よしよしじゃあこのままNK細胞を増やしていこうという気持ちに。「本当に100歳まで保育ができるか千春先生自身で試してみることができるんじゃないですか?」という投げかけに、100歳の自分=まだ現役=どんな姿?と想像したらおかしくて笑ってしまいました。「でも良く考えると、その実験結果を私達の方が見届けられない可能性あるよね?!」なんていう声もあがり大爆笑!朝の数分の会話だけで一日分のNK細胞が生まれたのではないかと思いました。

でも家での私は少し反省。

「ねえ、ちょっとこれ面白いからみて!」とお笑い番組に娘を誘うと、時々娘から「ねえ、ママ。テスト前だから笑い声少し抑えてくれない?さっきから笑い声がうるさくて勉強に集中できないんだよね」と不満をぶつけられてしまうこともしばしば…。私のNK細胞はグングン増えても娘は逆にストレスが増えている?!そう思ったら、私の場合は笑いを少し控えてもいいのかも…。

皆さんもこの冬、うがい手洗いマスクや消毒、いやいや一番に笑うことで風邪予防、免疫力を高めてみませんか?家庭にとっても、職場にとっても、そして自分自身にとってもかなりの相乗効果がありそう!。。。そんな気がします♡

 

さて最近のお楽しみは、朝一番の子ども達との霜探しと氷探しです♡

園長    伊勢 千春

 

 

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