園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2017年06月15日

めるへんHPのニュースでも話題にあがっていましたが、今、メダカが出産ラッシュです。

水草の根っこについているメダカの卵を慣れた手つきで優しくとっている子達を発見。赤ちゃんメダカもたくさん卵からかえっています。

そしてこちらは昨年作った小さいながらも『めるへんビオトープ』。

3つの部屋に分かれており、ひとつはヤゴを入れており、もうひとつはメダカ、そして三つ目は何も生き物を入れていないもの。

ヤゴは3匹入っているはずですが、なかなか姿を見ることができないでいます。しかしメダカはたくさん卵を産んで、今、赤ちゃんメダカも元気に泳いでいるのを確認できます。こうして毎日ここの場所に子ども達や先生達がのぞきに来ては、いろいろな発見をしたり会話がはずんだり園庭の片隅にもかかわらず楽しそうな空間になっています。

このビオトープのメダカは近隣の大学のN先生から昨年分けていただいたものです。このめだかは名取川のメダカで、数年前に研究のために川から採取されたメダカの仲間なのです。名取川に生息していたメダカは大半が東日本大震災の津波によって全滅してしまったため、その震災前に研究のために採取されていたメダカは本当に希少価値のあるメダカとなったわけです。そのメダカをまたたくさん増やして名取川に戻そうという取り組みも行なわれており、私もその話を聞いた時に是非めるへんでも大事に育てて増やしていければ…と思ったのです。

そんなメダカのいきさつをN先生のゼミの学生さん達が紙芝居にしてくれていたので、今回年長クラスでみせていただきました。昨年の年長児にもみせていただきビオトープを作ったという経緯もありましたので、今年の年長さんにも是非みせていただきたいと思い、N先生にお願いした次第です。

いろいろなところから話を聞いたり、自分でビオトープを観察したりしていく中で、考えたり想像したりする力がついていくといいなーと思っています。何かを発見した時の喜び、今まで知らなかったことを知った時の喜び…そんなことをめるへんっこにはたくさん積み重ねていってほしいと思っていますから…。

 

さて、クラスでの紙芝居が終わった後の質問コーナーでは、私も大きく手を挙げて質問!

「メダカのビオトープにアメンボの赤ちゃんや大量のタニシの赤ちゃんがいるけれど、大丈夫?」との質問にN先生からの回答は「大丈夫です!」ということでした。「しかし、メダカとは一緒にできないものもある」ということをN先生から言われ、子ども達は「なに?!なに?!」と興味津々。担任からは「じゃあメダカと一緒にできないものはなにかをみんなで考えたり調べたりしてみて、それがN先生の答えとあっているかまた今度教えてもらおう」という話になりました。子ども達の導き出す答えを想像すると、なんだかワクワクしてきますね。

そして私のワクワクはもうひとつ。

何も生き物を入れなかったビオトープ。N先生の話によればめるへんの周りを取り囲む自然の事象や地域状況などによっても発生する生き物が違うそう。今のところヤゴとメダカの他にはいつの間にかアメンボがいましたが、アメンボの赤ちゃんを私は生まれて初めて見ました!直径2㎜くらいでパッと見はゴミのように見えますが、よーくみるとアメンボの形!メダカの卵だけでなくアメンボも生まれていたんだなーと小さなビオトープの世界、自然界の面白さを楽しんでいます。

そんなわけで、覗くたびになにがいるんだろう、なにかいるかな?とワクワクしています。

子どもと一緒にワクワクを味わう♡

そんな毎日に感謝です。

 

 

園長   伊勢 千春

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