園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2016年08月24日

今週から二学期が始まります。

今年の夏はオリンピックに沸いた夏になったような気がしています。リアルタイムに観たいと思うと毎日寝不足のような状態になってしまい、なかなか思うように観戦できないこともありました。

みなさんはいかがでしたか。

オリンピックではレスリングの吉田沙保里選手が惜しくも銀メダルになり、母親にしがみついて号泣、インタビューにも号泣しながら答えていた姿に思わず私も涙してしまいました。金メダルを逃したことに「取り返しのつかないことをしてしまった。」と泣きじゃくる吉田選手のコメントを聞き、ハッとしました。『取り返しがつかないこと』という言葉は、本当に重い重い重大な出来事が起こった時にしか使わない言葉…というイメージをもっていたので、その言葉を使った吉田選手のかかえていた重圧は計り知れないと察しました。選手ひとりひとりの立場や経験の違いでこのオリンピックにかける思いはそれぞれに違っていたのだろうなーと感じました。

人が一生懸命何かに取り組む姿は美しく、観ている第三者をも感動させる…スポーツにはそんな力があるなーと改めて感じました。

体操も卓球もバドミントンも陸上も、その他たくさんの選手のひたむきな姿をみて、また私も心新たに仕事に向き合おうと思った夏休みでした。

 

さて、今年の夏は仕事では研修会に大忙しの夏になりました。特に今年は仙台市私立幼稚園の役員にもなっており、研修部の担当を引き受けておりましたので、幼稚園教諭向けの研修会の企画、運営などでバタバタの夏でした。主に私が出た研修会は、『幼稚園事故を防ぐための幼稚園の在り方』『幼児の造形活動について』『主任・教頭の園での役割』『幼稚園、保育園、小学校教員の合同研修』で、どれも今後に役立つ内容でした。幼稚園事故を防ぐための研修も、造形活動の研修も、自分がクラス担任時代に研修を受けた時の学びと教務主任時代の学びとはまた違った角度、視点から研修を受けることができたので、とてもためになり、かなり実りのある時間となりました。

その他にもAEDの研修を技能主事も含めて行なったり、明日は先生たちが研修を受けてきた様々な分野の研修を資料にまとめたものを伝講してもらう時間を作ったりしています。今日、資料を渡されましたがその分量はかなりのものでした(笑)。でもどんな収穫があったのかとても楽しみです。

 

【握ったら開け、開いたら撒け】

これは初代園長の富田先生が生前よく口にされていた言葉で、今でも私の心に深く刻まれている言葉です。

「自分で習得したもの、得て手に入れたものは握ったまま自分のものだけにせず、開いて、そしてみんなに撒くんだぞ」とよく若いころ教わりました。それを自分も実践できるように日々心にとめてきました。

この夏の研修もまさにそうで、ひとりひとりが受講してきた研修の中で、自分の中だけで持っておくのはもったいないと感じたものもたくさんあったはず。それをみんなに伝え共有できたら、もっともっといい保育ができるだろうと思います。

 

さあ、二学期が始まる準備は万端。

二学期もさらに子ども達にとって楽しく、そして実りある毎日が過ごせるような保育が行なえるよう、職員一同頑張って参ります。

二学期もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

園長    伊勢 千春

 

 

 

 

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