園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2015年08月31日

夏休み中に、新しい大型遊具 「めるへんらんど」 が完成!

早く子ども達にあそばせたい…と思っていたのに、二学期が始まる頃からとたんに空はグズグズであいにくの天気続き…。

雨の合間を見計らって、外へ飛び出してきた子ども達。

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今回のめるへんらんどは木製で、アスレチック的な要素を盛り込んだ、めるへんオリジナルの遊具です。

この大型遊具を作るにあたり、どんな遊具にしたいか…ということを先生たちで話し合ったり、業者さんとも何度も思いの共有をしたりしました。

見た目的な華やかさやカラフルさは大人目線の一時の魅力。そういうところには全くこだわらず、子ども達の運動機能を目覚めさせることのできるようなもの…、そして子ども達が「挑戦してみたい!」「難しいけどできるようになりたい!」など、何度もチャレンジしたり、繰り返し楽しんだりできるようなものを考えました。

そんなことから、見栄え的な華やかさやかわいらしさなどはあえて封印…一切省きました(笑)。

 

最近は 「安全」 ばかりを意識しすぎて、ケガをしない・させないような環境整備が目立ちます。もちろん安全は第一であって、ケガがないのが一番ですが、整いすぎた環境の中にばかりいたら果たしてどのように遊べばケガをしないのか、危機を回避するためにはどうすればよいのかなどを子ども時代にどうやって習得するのだろうか…と悩みます。

大人が決めてしまった「ルール」や「きまり」をはじめから提示するのではなく、子ども達のあそび方をよく見て、観察して、言わなくてもいいような余計なことはあえて言わず、本当にこれは危険だな…というあそび方には対応していくような見守り方をしていきたいと考えています。

そのためには、先生たちも子ども達をよく観察することが大事ですし、どの程度の事はこの子たちはできて、どんなことはまだ難しいのか等見定めていくことも必要になってくると思います。

知識だけに頼らず、大人が用意した安全でケガをしない守られて整備された環境だけに頼らず、子ども達自身が自分の体験や経験の中から体得していくような、そんな環境をめるへんっこにはあえて与えていきたいという思いです。

ですから少しくらいのスリキズかすり傷ができたり、失敗したり、できなくて悔しかったりという経験を繰り返していき、その中から心も体もたくましくなってくようなそんな日常が送れたらいいと思っています。

「階段」…というよりは「はしご」だったり、まだどうやってあそぶのか、どうやったら早く降りられるのか分からない個所もあったり…。年少さんにはまだちょっと難しいことも、今はまだできないことも、攻略していく年長さんたちの姿などを見て覚え、真似をしてみて何度も挑戦していく中で「できた!」という満足感が得られる時が来ると思います。その時の子どもの満足度を想像すると、こちらまでワクワクしてきます。

あえてうんていをつけたり、あえて階段を急にしてみたり、あえて階段ではなくはしごにしてみたり…(笑)。「あえて」の難しさを取り入れた今回の大型遊具。

あそびながら腕や足の筋肉を大いに使い、いつの間にか考えながらあそぶ…そして、挑戦する意欲、できた時の喜びなど、めるへんっこには心と体が充実し、健康でいてほしい…という私たちの想いがいっぱいつまっています☆

 

さて、私の目に現在うつっている子ども達は、こんなあそび方をしていますよ♪

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OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA 園長   伊勢 千春

 

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