2015年07月01日
6月27日(土)
ソニー幼児教育支援プログラム「科学する心を育てる」の最優秀園実践発表会が当園にて行なわれました。
当日は北は北海道から南は大阪まで、全国各地から200名を超える参加者の方がいらっしゃいました。他県の教育委員会や大学の先生、小学校や幼稚園保育園の現場の先生方、そして大学で幼児教育の勉強をしている学生さん、様々な専門機関の皆さんにお越しいただきました。
午前の部は公開保育でした。
天気が良ければどろんこあそびや風の子公園でのあそびなど、普段めるへんっこが楽しんでいるあそびの様子をみていただく予定でしたが、当日はあいにくの雨…。正直なところ今回は雨が恨めしかったです(笑)。
しかし、子ども達にとってはそんな大人の事情は関係なし(笑)!室内でいつも通りの元気いっぱいのあそびっぷりでした。
年少組は小麦粉や片栗粉、パン粉を使っての感触あそび。年中組は土粘土や種植え、小さな生き物との触れあい、そして製作。年長組は光る泥団子作りや色水作り、雨が小降りになったのを見計らい、ちょっぴり雨の風の子公園へも…。その他にも、子ども達が自分たちの興味があるもの、やりたいあそびを普段と変わらず楽しむ姿がありました。
当日の保育について、指導講評を青山学院女子短期大学教授の岸井慶子先生からいただきましたが、講評の中で、「めるへんは子ども達がとことんあそんでいる。先生たちも全身であそび、ある意味ガキ大将のようだった」というお話しをいただきました。
「とことんあそぶ」はまさに当園が目指している子ども達の姿。
「先生」としての役割の中には、先生自身も子ども達と一緒に楽しさを共感し、体感していくことも大きな役割のひとつだと考えています。先生が楽しんでいる姿を見たら、興味のなかった子も、あそびに入るのを躊躇していた子もきっとあそんでみたくなるはず…。そんな願いも込めながら、今後も子ども達があそびにとことんのめり込むことのできるような環境をつくっていけたらいいなーと感じました。
そして午後はグループ協議会と称し、小グループに分かれ、意見交換を行ないました。それぞれのグループで幼児期に必要だと思われる体験や経験、また、どのような環境を作っていけば子ども達にとってより良い育ちにつながるのかなど、いろいろな話題がでて、有意義な時間を過ごしました。
最後は、公開保育で指導講評をいただいた岸井慶子先生の記念講演が行なわれました。
ひとことで感想をいうならば、「保育は奥が深い」ということ。そして、この現場にいて、幼児教育に携わっている以上は一生勉強だなーという感想をもちました。本当に幼児教育や保育の現場に長いこといらっしゃった経験のおありになる先生だからこそ語れる内容で、とても奥深いお話でした。
「先生は、すごーく子どもで、すごーく大人でなければならない。子どもの気持ちは絶対失ってはならない」という言葉が印象に残りました。
当日は本当にもう終わり…?というほどあっという間に過ぎていきましたが、この日を迎えるまで指導案の作成や保育の振り返りなど日々勉強でした。そしてこの日ももちろん中身の濃い一日になりました。
「科学する心を育てる~自然の中での幼児の好奇心・探究心の育ちを探る~」というテーマ論文で最優秀賞をいただきましたが、この実践発表会で、また新たな保育に対する向き合い方、子ども達に対する向き合い方、そして新たな視点で保育を見つめなおすことができるきっかけをいただいた一日になりました。
保護者の皆様には当日、送り迎えの件などでいろいろご協力いただきましてありがとうございました。
そして、ボランティアであの悪天候の中、道案内や駐車場の整備にあたって下さったり、受付などのお手伝いをして下さったPTAの皆様、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
園長 伊勢 千春