2015年06月22日
6月も後半に入り曇りの日も増え始め、そろそろ仙台も梅雨に入りそうな気配を感じている今日この頃。
雨降りが続くと子ども達は外でもあそべず、大人もジトジトした気候に気分があまり上がらず・・・ということ、あると思います。
私もその一人です。
幼稚園の活動にも行事にも、雨が大きく影響することもありますし、最近ではゲリラ豪雨や雨による災害などもずいぶんニュースで取り上げられ、「雨」に対するイメージがあまりよくない印象を受けます。
しかし、私は幼い頃、雨降りが大好きな子どもでした。
その理由。
・雨の日には雨の日特有の独特な匂いが味わえる。
・たまにしか履かない長靴を雨の日には履くことができ「ちょっと特別な日」という気分になれる。
・傘にあたる雨音を聴いているとなんだか楽しい。
・傘をひっくり返してお椀のようにし、傘を雨で埋め尽くそうと挑戦。でもこれがなかなか溜まらない。
・水たまりをビチャビチャして歩くのが楽しい。
・最近はあまり見かけなくなりましたが、水たまりにいるアメンボを見つけとテンションアップ。
・あまりしてはいけないことかもしれませんが、大きな口を空に向かって開けて雨が入るか実験。
などなど・・・。
皆さんは小さい頃、こんなあそびはしませんでしたか?
大人からしてみると、「なにやってるの~」という事ばかりかもしれませんが、雨降りが大好きな理由がこのようにたくさんありました。
小学校の中学年頃までは近所の小さい子達から「カタツムリのお姉さん」と言われていたくらい、雨の日を見計らって近所の家のブロック塀にたくさんあらわれるカタツムリをせっせととってきては、みんなに分けていたものです。雨が降ればカタツムリもたくさん姿を見せるので、楽しくワクワクすることがいっぱいで、私は雨が好きでした。
私も小さい頃こんなに魅力を感じていた雨ですから、きっと今の子ども達も雨降りの日を楽しむことができると思います。実際子ども達を見ていると、やはり水たまりができれば必ず吸い込まれるように水たまりに向かっていくし、雨に濡れるのを楽しんでいるようにもみえます。
今日も、ある年長男児から、「先生。空に雲をいっぱいにして雨を降らせてほしいです!」と言われました。「えー?!雨の方がいいの~?」というと、だって「カタツムリが出てくるから!」と。よく見ると、その子の隣にいた子がカタツムリを3匹てのひらにのせていました。なるほど、そういうことか~・・・と納得。
大人の感覚だと雨に濡れたら風邪をひくから雨に濡れないように…とか、雨を楽しむ余裕…から遠ざかってしまいがちですが、子どもの目線まで下がってみると、案外雨は楽しいものです。
「梅雨」・・・なんだか憂鬱な季節のイメージですが、少ーし時間のある時、お子さんと一緒に「雨」を楽しんでみませんか?
雨上りに見る雨粒がついたアジサイやクモの巣も、とっても綺麗でその時しか見ることのできない風景を楽しむことができます。
私も新しい雨の楽しみ方、見つけてみたいなーと思います。
園長 伊勢 千春