2015年07月15日
もう少しで1学期も終了し、夏休みを迎えます。
4月当初はバスから降りてくる年少さんに「おはよう!」と声をかけると泣き出してしまう子、「ママのところにいきたい…」とすでに泣いてバスから降りてくる子がたくさんいました。年少クラスからの元気な泣き声が外まで聞こえてくるようなそんなスタートでした。
しかし今では泣くのにも種類が変わってきました。
お母さんに会いたい、家に帰りたい…の涙ではなく、友だちとおもちゃや遊具の貸し借りが上手くいかない時や、自分の思い通りにならない時などに泣く涙にかわってきました。
「泣く」という行為にも変化や成長が見られます。
年少さんも年中さんも着替えや自分の物の整理など、時には先生に手伝ってもらいながらも頑張ってできるところは自分でやるという気持ちが随分出てきました。
そして、年長さんは大きな役割を果たしてくれました。
降園バスが出る前に年少さんのクラスに同じバスコースの子を迎えに行ってくれたり、園外保育に行く時、年少年中さんと一緒に手をつないで横断歩道の渡り方や風の子公園の魅力などを教えてくれたりしました。
崖のぼりでは、挑戦したいけれどできないで泣いている年少さんに根気強く登り方を教えてくれたり、助けてくれたりしました。そのおかげもあって、こんなに早い時期に年少さんでも崖のぼりの楽しさを知り、何度もチャレンジするたくましい姿が、例年以上に見られる気がしています。
集団の中で育まれる力は大きい、異年齢のつながりの中からできるようになる力は大きい…そう感じています。
さあ、もうすぐ夏休み。
せっかくこうして園生活の中で出来るようになってきたことや伸びてきた力を夏休みの間家庭でも持続できるようにしていきたいものですね。
終業式の日に「夏休みがんばりひょう」が子ども達に配布されます。
名前の欄の下には 「がんばること」 をおうちの人と相談して記入し、その決めたことが達成できたときは、その日の絵柄に色を塗ることができるというものです。
「がんばること」 はなんでもいいのです。
「自分で着替えを頑張る」 「あそんだものは片づける」 など自分の事は自分でやる…という目標でもいいし、「新聞をとってくる」 「カーテンの開け閉め」 「ご飯の時お茶碗を運ぶ」 など家族の一員としての役割をもち、みんなのために自分も何か仕事をするという目標でもいいのです。
その年齢に合わせて出来そうなことや自分で頑張りたいことを決めて毎日続けてみることにチャレンジしてみましょう。
「頑張って続けられた!」「今日もできた!」という小さな積み重ねが子どもの自信につながっていくと思います。
子どもが一生懸命自発的にしていれば、仕事の早さや出来栄えは少々大目に見てほしいところです。親にしてみれば大した手伝いにならないこともあるでしょうし、大人がやってしまった方がずっと早いし楽なこともあると思います。
しかしこの「大目に見る」…というゆとりが大人にもないと、せっかく芽生えてきた自立心も折れてしまうかもしれませんね。
続けられている事、家族の役に立っている事などをほめて認めていき、子ども達のヤル気が2学期につながればいいなーと思います。
・・・そういう私も何か続けてみようかな…。小さなことでも案外毎日続けるって難しいですよね。「暴飲暴食をしない」「ダラダラ過ごさない」なんかも案外難しそう・・・(笑)。
少しゆとりの時間ができる夏休みなので、普段あまり読めない「本」を読もうかなー。自分の興味があるもので…。
読んだ本の中からまたなにか自分の心に残ったことをこうして書き表せるといいのですが。
よし。こうして書いた以上は実践せねば。
たまには我が子にばかりはっぱかけず、自分のおしりをたたいてみようかな(笑)。
園長 伊勢 千春