園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2015年05月07日

新緑がまぶしい季節となりました。

GWも終わり、子ども達も少しずつ新しい生活に慣れてきたのではないかと思います。

来週からは平常保育も始まり、各学年、クラス毎、活動もさらに充実してくることと思います。

 

さて、今日は連休明けということもあり、着替えがたくさん入った手さげバックを持ってバスから降りてきた子ども達。

自分より荷物の方が大きいのでは~・・・?と思ってしまう子もいるくらいです(笑)。

預かり保育を利用している子はお昼寝用の簡易布団も持ってこなければならず、これまた大荷物です。

自分より大きな荷物を抱えながら、横目で私に「ぼく、こんな大きいの自分で運べるんだよ。見てて。」と言わんばかりのアピール!

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「○○君!すごい!そんな大きなお布団、自分で運べるの~?」というと、「だって自分のお布団だもん!」と自信満々!

そうそう、この子との会話でふと思い出したことがありました。

クラス担任をしていた時、忘れ物をしてきた子が「だってお母さんが入れてくれなかったんだもん」「お母さんがいれるの忘れたんだよー。お母さんのバカ~~(涙)!」などという言葉を耳にしたり、泣いたりする姿を見かけることがありました。

そのたびに、「でも忘れたものはお母さんが使うものじゃなくて、○○君が幼稚園で使うものだよね。じゃあ、自分で用意してこなくっちゃ~、お母さんのせいにしちゃダメだよー。」

というような話をよくしていたのを思い出しました。

 

子ども達の体はまだ小さく、通園カバンに手さげバック…という姿を見るとついつい大人が持ってあげたくなってしまいます。通園カバンの中身の準備も、大人がやってあげた方が、確かにスムーズだろうと思います。ですが、ここで大事になってくるのが子ども達の「心育て」ではないかと思います。

明日は給食があるから箸セットとランチョンマット、うがいは毎日するからコップは必ず入れていく…などなど、大人は子どもと一緒に確認しながら、子ども自身の手で用意をさせる…そうすることで、「自分の持ち物」という意識が子ども自身にも少しずつ身についていくのではないかと思います。

自分の持ち物という認識がしっかりできれば、ものを大切に扱う…ということにもつながっていくでしょう。

「自分がお昼寝する時に使う布団」と言って一生懸命運んでいた子は、まさに「自分が使うものだから自分で運ぶ」という「自分のもの」という心が育っているのだなーと思ってみていました。

小学校に行ったら、時間割の準備や学校で必要なものの準備は自分でやらなければなりませんし、もちろん自分の荷物はどんなにたくさんあっても自分で学校まで持っていかなければなりません。

個人差もあるとは思いますが、幼稚園の小さいうちからせめてそのような意識は持たせていきたいものですね。子ども達の自立の第一歩としてー。

そして、子どもにやらせるだけでなく、自分でできたことをたくさんほめて自信をつけさせていきたいですね。

 

そんなたくましいめるへんっこになってほしいなーと願った5月5日、子どもの日でした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 園長   伊勢 千春

 

 

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