園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2015年05月18日

先週金曜日は歩き遠足でした。

行き先は幼稚園隣の「風の子公園」。在園児は何度も足を運んでいますが、保護者の方で森の奥まで散策されたことのある方はそれほどいらっしゃらないだろうと思います。

そして新入の子ども達はこれからたくさん足を運ぶ公園。ぜひ保護者の方にもどんなところなのか見ていただきたいという思いでした。

私は歩く距離の一番長い年長コースを一緒に歩きました。

今回年長は公園の正面入り口からではなく、森の裏から公園に入るルートで歩きました。裏の公園入口はこのような階段。子ども達はどんどん登っていきましたが、保護者の方は階段を見上げ、失笑…。こんな山道を進んでいきました。

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でも、歩いていくと、風で木々のこすれ合う音が聞こえたり、鳥のさえずりが聞こえたり、大きな木が日陰の役目をしてくれたりして気持ちよく歩くことができました。

 

歩きながら子ども達が見つけたもの。

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梅の実やセミの抜け殻、タンポポの綿毛やシロツメクサ…たくさんの「いいもの」を見つけていました。

 

最近は大人も子どもも「歩く」という機会が減ってきているように思います。毎日が何かと忙しく、車の方が時間短縮だったり便利だったり・・・どの家庭にもあることではないでしょうか。そして、大人の都合で子ども達の歩く機会を減らしてしまっているということもあるかもしれません。

だからこそ、めるへんではあえて遠足を「歩く」機会として取り入れています。

歩くことでまわりの自然に目が向き、車では気がつかないような発見をしたり、匂いを感じとることができたり。また、自分の足でしっかり最後まで歩くことで気持ちを鍛えることもできると思います。

 

幼稚園生活の中で、時々子ども達から「疲れた~」という声を聞くことがあります。そんな時なんだか少し複雑な気持ちになります。私もこんな小さなうちから「疲れた」という言葉を口にしていただろうか…いったいいつごろから「疲れた」という言葉を口にするようになっただろうか…とふと考えたことも。

しかしよく考えてみると、「意欲が向かない疲れ」「満足感の得られない疲れ」と、「やりきった充実感のある心地よい疲れ」「頑張ったことで感じる疲労感」とでは同じ「疲れた」という言葉でも意味合いが違ってくると思います。

たくさん体を動かし、おいしくご飯を食べ、ぐっすり眠る…そうすれば自然と体力もついて、きっと「疲れ」も心地よい疲れとして、次への切り替えが出来そうな気がします。

私もそんな心地よい疲れなら味わいたいし、子ども達にもそんな達成感や充実感からくる疲れなら、ぜひ味わってもらいたいものです。

 

さて、明日はなにしてあそぼうかなー。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 園長   伊勢 千春

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