園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2015年06月04日

朝の自由あそびの様子…毎日園庭で見ていると本当に面白い。

草むらを何やら物色している男児発見。虫探しをしている様子…。

そして、「せんせい、しってた?ここにカタツムリいっぱいいるんだよ」タイヤ階段下の隙間の少しジメッとした草むらを覗き込んで教えてくれたTくんとRちゃん。カップの中には7~8匹の小さなカタツムリ。

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藤棚のところでは、裸足になって高い所にある藤の葉にタッチして降りてくるというあそびを楽しんでいる子も・・・。

自然に腕の力や足の力がつきそうですね。

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通路の脇の木の根元の傾斜を活かして水を流したり、職員室前のサラサラの白砂を泥団子作りに使ったり。

アゲハチョウの卵や幼虫探しで目をよーく凝らして見たり、かめの中にいるヌマエビを見ては「このあいだより、おっきくなってる~!」「えー、どこどこ~?」と今にもかめの水に顔がつきそうになっていたり…(笑)。

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裏庭のグミの木のグミの実も緑から黄色、オレンジ、そして赤に熟してきていて先生と一緒に見に行っています。

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園庭を見渡してみると、目立ったところだけではなく、園庭の片隅や裏庭など大人の感覚ではここが楽しいあそびのスポットになるとは考えもつかないような場所で、子ども達は楽しいことを発見したり創りだしたりしています。

一人で黙々あそんでいても、いいのです。

園庭の真ん中でたくさんの友だちとあそんでいなくてもいいのです。

今はそうでも、そのうち友だちとの関わりは必ずうまれます。

好きなこと、やってみたいことをまずは自分で見つけ、あそびを満喫していくと、そこには自然に友だちが寄ってきていつの間にかその楽しさを周りのみんなと共有できるようになっていくのです。

あそびには段階があり、友だちに目が向く前に、まずは自分の中でのあそびの充実をはかることが大切であり、そこから次のステップへとうつっていくのだと思います。

そのような意味でも、自由あそびの充実は幼稚園生活の中では欠かせない時間になってくるのです。

みんなで行なうクラス活動の時間ももちろん大切ですが、同じくらい自分で好きなあそびを見つけ、選び、のめり込んで楽しむ自由あそびの時間は自己充実の第一歩と言えるでしょう。

そこから今度は、友だちに目が向いたり、今まで興味のなかったものや面白さに気づけていなかったことにも目が向いたりしていき、あそびの幅、友だちの幅が広がっていくのでしょうね。

 

園長   伊勢 千春

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