2014年12月08日
12月に入り、めるへんの園庭にも霜が降りる季節になりました。
空気も冷たくなってきましたが、めるへんでは合唱会が近いこともあり、毎日元気な子ども達の歌声があちこちからきこえ、温かな空気に包まれています。
先日、ホールで総練習を行ないました。
年少さんからスタートでしたが、なんともまあ、かわいらしい年少さん!
身振り手振りをつけながら「うたあそびの世界」を楽しんで表現しており、「きらきら星」のうたでは、一生懸命両手を上に伸ばし、手を星に見立ててピカピカと光らせていました。子ども達の表情を見ると、とても楽しんでうたあそびをしている子もいれば、張り切ってものすごく大きな声を、ある意味かなりこわい顔で(笑)必死にうたっている子もいて、自然と私の顔もほころび、とてもほのぼのする光景でした。
次に聴いた年中さん。
とにかく張り切ってうたっていて、みんな元気いっぱい!!
1クラス毎のうたではクラスの子ども達が好きな歌や楽しんでいるうたを取り入れ、それぞれのクラスの個性が出ていました。年中組合同のうたでは、「こぎつね」や「ゆき」など、今の季節にぴったりの童謡も取り入れていました。
そして、最後に聴いた年長さん。
やはり声量もあり、聴きごたえがある!
歯切れがいいところは歯切れよく、やわらかな優しい雰囲気のところは優しく・・・。歌詞の情景が聴き手にも伝わるような歌い方で、感動しました。
しかもやはり年長になると、指揮の先生の顔をしっかり見て、クラスや学年が一体化している感じを受けました。
めるへんの森の合唱会は「生活発表会」です。
「歌」も幼稚園生活の中の一部。決して特別なものではなく子ども達の普段の生活、あそびの中に根づいているものと考えています。
人に聴かせるために・・・発表するために・・・という形にはあまり意識をおいていませんので、歌を上手に歌わせる、音程をしっかり取る・・・というような専門的なことはあまり意識せずに、とにかくひとりひとりが歌を楽しみ、表現することができるようになってくれればいいと考えています。
曲選びも、リズム感が良く、子ども達も好みそうなうたも取り入れながら、昔から歌われている「童謡」もめるへんでは大事にしています。 「童謡」を通して、言葉の持つ響きや美しさ、温かさに子ども達にも気づいてもらいたいと思っているからです。
〈今回の合唱会のねらい〉
◎歌に親しみ、ひとりひとりが楽しんで表現する◎
~年少~ 先生や友だちとうたうことを楽しむ
~年中~ 友だちや先生と一緒にうたうことを楽しむ
先生や友だちと一緒に歌の内容をイメージしてうたう
~年長~ 歌詞の内容を思い浮かべながら、友だちと一緒にうたうことを楽しむ
子ども達の園生活の中にはそれぞれの学年での育ちがあります。
その育ちや発達に合わせたねらいを持ち、子ども達が歌を通してこのような姿になってほしい・・・と願いを込めて保育しています。
年々、ありがたいことに聴きに来て下さるお客さんの数が増えてきたため、大きな会場での発表となります。普段と違う会場の雰囲気に子ども達もいつもの姿と少し違う姿が出るかもしれませんが、温かい目でご覧いただければと思います。
さて、今週末は天気予報によると冷え込む様子・・・。
でも子ども達はお父さんやお母さんたちに聴いてもらうとかなり張り切っています。
当日は、子ども達の一生懸命な姿と歌声で心温まる一日になればいいなーと思っています。幼稚園生活の中でどのように歌に親しみ、どんなふうに楽しんで表現しているかを、是非ご覧ください。
子ども達の歌声が皆さんの心に届きますように・・・。
園 長 伊勢 千春