園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2014年11月06日

先週と今週火曜日の二日にわたり、近隣のK中学校三年生の生徒さん達が家庭科の授業の一環として「幼児とのふれあい体験」をしに来てくれました。

二日間で約140名の中学生のお兄さん、お姉さんが来てくれ、園庭もかなり狭く感じました(笑)。

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最初は、子ども達も中学生も少し遠慮がちに声をかけていましたが、朝の自由遊びの時間に、ドッジボールをしたり鬼ごっこをしたりしながらあそんでいるうちに、お互い雰囲気にも慣れ、「抱っこして~」「おんぶして~」と子ども達が寄っていくと、「いいよ。おいで~」と受け入れてくれてたくさんスキンシップをとってくれました。

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朝の集まりではそれぞれのクラスに入ってくれたお兄さん、お姉さんに自己紹介をしてもらったり、手あそびを一緒にしたりしました。

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その後は隣の公園に行ったり製作をしたり各クラス様々な活動をしていました。

その中で、「人参のホットケーキ作り」と「ジャガバター」を作るという活動がありました。

「人参の皮をピーラーでむき、おろし金で擦る」「ジャガイモの皮をピーラーでむき、一口大に切る」というような体験をさせたいための活動だったようで、中学生は幼児の補佐をする・・・ということでしたが、とっても面白い光景が・・・。

 

中学生男子 「じゃあ、いっしょにやろっか」

年少S君   「やだ。自分でやりたい」

中学生男子 「そっか~。じゃあ、人参の上の方持って気を付けてね」

S君がおろし金で人参を擦る姿を見て、危なっかしくて見ていられない様子。男子二人で「こえ~!見てらんないよ~」といって手を差し出していましたが、年少S君 「やだ~!自分でやるぅ~!!」  中学生 「うん・・・わかったよ・・・」・・・・・・の繰り返しでした(笑)。

自分でやりたい年少さん、でもそのグループの補佐を任された中学生の思い・・・(笑)。とても微笑ましい光景でした。

ピーラーや包丁を使って料理なんてほとんどしない・・・という中学生が多かったですが、「包丁は斜めじゃなくてまっすぐに立てた方が切れるよ」などアドバイスをしてくれ一緒に手を添えながら手伝ってくれました。

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各日とも二時間という短い時間ではありましたが、中身の濃い二時間だったように思います。

自由遊びの途中で、「先生ちょっといいですか?」と一人の男子中学生が寄ってきて、「子ども達と会話していると急に話があちこちにとんでしまい、頑張ってもなかなか会話が上手く成立しないんですが~。こういう場合どうしたらいいですかね・・・。」ととっても真面目な質問が・・・。子ども達の世界ではよくあることです。でも私が話す前に「あ、でもこれも自分で考えてみないとだめですよね!いろいろやってみます!」と。

 

中学生の職場体験として、幼稚園での体験をしてみたいという中学生の受け入れは今までも行なっておりましたが、今回のような中学校3年生全員が幼児と触れ合う体験というのは初めてでした。

「幼児との交流を通して自己を振り返り自己理解の手がかりとしたり、幼児への理解、関心を高め、幼児と適切に関わる態度を育てる」というような目的での依頼でしたので、快く受け入れをさせていただきました。

正直、中学生がたくさんの小さい子ども達と関わるのは、特に男子生徒は大丈夫かな・・・抵抗はないかな・・・と心配していたのですが、なんのなんの!

このように小さい子と接するにはどうしたらいいのか自分なりに考えてみる生徒さんもいれば、ドッジボールでルールを教えてくれたり、一緒に鬼ごっこをしてくれたり、「一緒にあそぼうよ~」と女の子から手をつながれると苦笑いし「マジかよ・・・(汗)」と照れながらも一緒にあそんでくれていた生徒さんもいて、ふとみるといつの間にか中学生の周りにはたくさんの子ども達が寄っている光景があちこちで見受けられました。

中学生が学校に戻る前にホールで帰りの会を行ないましたが、楽しかったか聞いてみると大半の生徒さんが楽しかったと声を出してくれました。

幼児も中学生もみんなかわいい。

子ども達はみんなかわいい。

未来を背負う子ども達の育成のために何かめるへんでも出来ることがあれば、少しでも関わらせてもらいたいな・・・と思った二日間でした。

 

小さい子ども達の扱いに慣れなかったり、戸惑ったりもしたかもしれませんが、たくさんめるへんの子ども達とあそんでくれた中学生に感謝します。

たくさんあそんでくれて、ありがとう。

 

 

園長   伊勢 千春

 

 

 

 

 

 

 

 

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