園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2014年06月27日

先日、幼稚園に隣接する公園の、長命館サポーターズクラブの方が2名、幼稚園に来園されました。
いつもこの公園をきれいに清掃してくださったり、子ども達が森でお会いした時は、森の事をいろいろ教えていただいたりしています。
私もかれこれ20年以上この森には出かけていますが、サポーターズクラブの方のお話を聞いてしらなかったかったことがたくさんありました。

この森には今現在確認されているだけでも132種類の樹木があること。

この森で確認されている生き物には、タヌキ・テン・ハクビシン・リスにウサギにサル。クワガタもいればヒメギフチョウやオナガアゲハもいて、なんとなんと、ニホンカモシカの目撃情報もいくつかあるとのこと・・・。おそらくこの森に迷い込んだのではないかということでした。

私も実際キジに遭遇したことがあり、そのほかにもたくさんの生き物が生息しているようです。

春には約800本の桜を始めカタクリの花も群生している貴重な森で、ニホンタンポポと西洋タンポポを子ども達が見比べたりもしています。ヨモギを摘んでヨモギ団子を作ったこともあれば、ふきのとうを摘んでお母さんにてんぷらにしてもらってお弁当に入れてくる子もいます。

 

今頃の時期はそれはそれは新緑が綺麗です。草花あそびをしたり、梅の実を拾ってきて梅ジュースや梅干しを作ったりもしています。

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私もクラス担任をしていた時は、森の奥に入り、鳥笛を使って鳥をよんでみたり、木々が生きていることを子ども達に感じさせたいと思い、聴診器を木の幹にあててみんなで静かに息をひそめ耳を澄ませたりしたものでした。

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また、みんなで草はらに寝っ転がって、木々の葉っぱのサワサワと揺れる音に耳を傾けたり、そんな空気の中、絵本を読んだりしたこともありました。

秋の森は、栗やドングリ、きのこにコオロギ。赤やオレンジ、黄色など色とりどりの落ち葉のじゅうたん。少し時間が経つと落ち葉も乾燥して今度はその上を歩くとカサコソとこの時期しか耳にすることのできない音を楽しむことができます。

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冬になると一面真っ白な世界が広がり、一歩足を踏み入れた時は息をのむ素晴らしさです。

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木々の葉っぱの色が変わっていく様子とともに、めるへんの子ども達も四季の移り変わりを肌で感じています。

そのくらいたくさん、この森に足を運んでいます。

毎回行っても、何度訪れても飽きることなく子ども達は新しい発見をしています。

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思いっきり走り回ったり、木登りしたり、崖のぼりをして服が泥だらけになったり・・・。

この森からはたくましさも育てられています。

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この森は、めるへんの教育方針で打ち立てている子どもが育つ、絶好の環境のようです。

 

森と育つ。

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そんな教育環境に感謝です。    園長   伊勢 千春

 

 

 

 

 

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