2014年05月21日
子ども達の日常の会話に、ふと耳をすませてみると、子ども達にしか生まれない「ことばのたね」があちらこちらにまかれています。
5月に拾った「ことばのたね」。
子ども達の感性が光ります。
※T=教師
★★★サワガニが病気に!★★★ 年少組クラスだよりから
Eくん「カニさん、みんな病気だね・・・。」
T 「どうして?」
Eくん「みんな水ぼうそうだよ!早く治ってね。」
サワガニのポツポツ模様が水ぼうそうに見えたようです。
★★★石なめてみよっかな~★★★ (5/14) 年中女児
Aちゃん「先生、見て~。ダンゴムシだよ。お母さんがダンゴムシは石を一緒に入れておくといいって言ってたよ。」
T 「そうだね~。ダンゴムシは石も食べるから丸くなると体が固くなるのかもね~。」
Aちゃん「じゃあ、私も石をなめたら体強くなるかな~。」
T 「・・・・・・・・。」
★★★アリの観察★★★ (5/19) 年中児
一匹のアリが死んだ虫を運んでいるのを見て。
Kくん 「あ、アリさんが虫をおんぶしてる~」
Yちゃん「違うよ。抱っこしているんだよ。」
Kくん 「違うよ。おんぶだよ!」
Yちゃん「だっこ!!!」
・・・・・・・・・その後も二人で観察していると
Yちゃん「あ・・・。アリさんが口にくわえて運んでるんだ~!」
Kくん 「違うよ~。アリさんが手で運んでいるんだよ~」
Yちゃん「え~・・・!だって、手ってどれよ~???」
・・・・・・・・この二人の観察はその後も続くのでした。
★★★葉っぱが赤いのは★★★ (5/20) 年中児
緑や黄緑の葉っぱの中に混ざったピンク色に近い赤い葉っぱを見て。
Aちゃん「ね~、見てSくん。この葉っぱ、お熱がでちゃったみたい。」
Sくん 「ほんとだ~。でも、恥ずかしがっているだけかもしれないよ。」
Aちゃん「どっちだろうね~。」
Sくん 「ね~♪」
お熱がでたのか、恥ずかしがっているのかどっちかな~。その葉っぱがこちらです。
こどもたちの「ことばのたね」ってこんなにあちこちにまかれているんですね。
なんともかわいらしいこどもたちのつぶやき。
ほっこりするつぶやきもあれば、思わず笑ってしまうつぶやきもあり、みんなみんな子ども達の純粋な「こころ」で感じたことがことばで表現されています。
私が20年近く前に担任をした、当時年中だったS君の、今でも忘れられないつぶやきがあります。
Sくん「先生は何色が好き?」
T 「ん~。何色かな~?・・・S君は?」
Sくん「ぼくはオレンジ色!」
T 「どうして?」
Sくん「だって、昨日お母さんと見た夕焼けがとっーてもきれいだったんだ~。」
子ども達のその時感じた思いにそっと耳を澄ませてみませんか? 園長 伊勢千春