2014年05月08日
連休明けの水曜日。
技能主事さんが伸びた木の枝葉を切ってくれていました。
下に落ちた枝葉を拾ってきて、「これ、おじさんにもらったんだ~♪」と嬉しそうな年長児。
この日は晴天。
拾ってきた枝葉をユサユサしていると、その影が地面にクッキリとうつり、その枝葉の影の面白さに気づいた年長女児のMちゃん。
Mちゃんのしゃがんでいる形と枝葉のコラボでできたこの影の形・・・みなさんはいったい何に見えますか~?!
周りの子ども達も含め、みんなは「富士山が噴火しているみたいに見える!」と。
その後も、「ねえ、先生。こうやると、犬が葉っぱを食べようとしているみたいにも見えるよ~」と言って、できた影を見せてくれました。
なるほど!
言われてみれば、そう見えます!
それを見ていた別のクラスのMちゃんも
「先生!あたしの見つけた小さな葉っぱもチューリップに見えるよ。でもね、こうやってくるくる回すとバレリーナみたいにも見えるの♪」と小さな葉っぱをチューリップやバレリーナに見立てていました。
本当にそう見えます!
偶然見つけた枝葉や小さな葉っぱ。
そして、ちょうどいい太陽光がさしてできた影。
どれも子ども達の「あそび」として用意されたものではない環境。
でもこれが子どもたちにかかると「あそび」になってしまうんですね・・・。
この偶然できた「見立てあそび」には答えもなく、いろいろな楽しみ方やいろいろな答えがある。そう思うと、子どもたちの身の周りはあそびの宝庫といえます。
「何かに見立てて楽しむ」ということは、想像力が広がっているということでしょう。
絵本や紙芝居などお話の世界から育まれる想像力もあれば、こういうあそびの中での小さな発見の積み重なりも、子ども達の想像力を豊かにしていく材料になっていると思います。
日々の忙しさに追われる毎日ではありますが、私たち大人も周りに目を向けて、子どもたちの純粋な発見を一緒に楽しめたらいいですね。
葉っぱのかたち、雲のかたち・・・。
さて、明日はどんな世界を楽しめるかな? 園長 伊勢 千春