園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2014年07月20日

7/19(土) 雨 お泊り保育一日目。
数日前から職員室ではお泊り保育の天気の話題が持ちきりでした。
なんとかいい天気の中、日中活動も行ないたいし、夏の夕べのキャンプファイヤーや花火も見せてあげたいと思っていました。

ところがあいにく朝から雨模様。

朝、先生達みんなで作戦会議を行ない、雨模様でも子ども達にとって最高のお泊り保育になるよう、入念な最終確認をしました。

 

日中活動は、目指すは地下鉄に乗って科学館。

地下鉄に乗る時、切符を自分たちで買ったり、車両内では一般の人に迷惑にならないように乗ったり・・・。子ども達からは「なんだか大人みたい♪」との声もあがっていました。切符をなくしてしまった子もいましたが、一緒のグループの友達が「ぼくの切符を半分こすればいいよ」「駅員さんにどうしたらいいか聞いてくる!」など、困っている仲間をどうにかしてあげたいという姿が見られていました。

科学館内でも、グループごとに火の神からきたミッションをギラギラした目で行ない、張り切って活動していました。

 

幼稚園に着いてからは、夜に予定している「夏の夕べ」ができるかどうかで空との長ーいにらめっこ。

降ったりやんだり、小雨になったりザーザー降りになったりの繰り返しでかなり判断に迷いました。

火の神様達(親父の会有志のお父さん達でしたが、子ども達には内緒♪本当に火の国から来たと思っています。)は「多少の雨でも、自分たちが濡れるのは全然構わないから子ども達にキャンプファイヤーを見せてあげたい」と意気込みを語って下さり、2名の技能主事のおじさんも、雨の中キャンプファイヤーを組み立て花火も打ち上げるばかりにしてくれていました。

子ども達への、親の思い、教職員の思い、それぞれの思いが合致し、子ども達は園舎ベランダから観覧することにし、火の神の登場とキャンプファイヤー、そして花火を行なうことにしました。

このような悪天候の中での火の神様のキャンプファイヤーや花火は、めるへんに関わる者の子ども達への愛情の表れだなーと心の底から強く感じました。

火の神様、そしてどしゃぶりの中花火をあげて下さった技能主事さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

誰が促したわけでもなく、自然に子ども達からも「ありがとう~!」の声や拍手がわきおこっていました。

 

さて、今日はお泊り二日目。

先ほど「お泊り保育終わりの会」が行なわれました。

司会の先生から「お泊り保育はどうでしたか~?」の質問に声を揃えたかのような「楽しかった~!!!」とホールいっぱいに響きわたった子ども達の元気な声。子ども達の二日間の「自信」と「充実」がこのひとことに集約されているかのようでした。

そして子ども達には先生達手作りの「ひとりだちできたでしょう」のワッペンが贈られました。二日間、大好きな家族から離れて頑張れたみんなへの先生達からのご褒美です☆

 

「あ~・・・雨か~・・・」という思いでスタートしたお泊り保育でしたが、最高のお泊り保育になりました。

 

園長   伊勢 千春

 

 

 

 

 

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