園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2026年04月30日

進級入園した子ども達の新年度の生活が始まってから、約三週間がたちました。暖かい日も増えてきて、子ども達も裸足になったりどろんこ遊びが始まったりと元気いっぱいな様子です。

今の時期、担任達は子ども達との信頼関係を築くのがとても大切な時期です。担任が持ち上がりの子もいれば、初めて担任になる子など様々ですが、持ち上がりでその子のことをこれまで見てきている先生であっても、部屋が変わったりクラス替えにより周りのお友達の顔ぶれが変わったりしているので、緊張がない子のほうが少ないはずです。その懐にいかに入っていけるかは担任の腕の見せ所です。話しかけるタイミングや内容、時にスキンシップをはかったり笑顔で言葉をかけたり…子どもが何かで困っていたり不安げな表情だったりを見逃さずにそっと子どもに寄り添えれば、きっと「先生は困った時に助けてくれる」という安心感にもつながるでしょう。このように子どもに寄り添うということはとても大事なことですよね。「寄り添う」とか「見守る」ということは幼児教育の現場や子育てには必要不可欠なこと。しかし、時には今この寄り添い方をしていていいのだろうか…今は見守る時か、それとも背中を押してあげたほうがよい時か、など迷うこともあります。子育てでもそれは同じはずです。

子どもを中心に考えて、その子のペースに合わせて今は寄り添っていこうと思っても、それでなかなか状況が改善しなかったり、いったいいつまで子どもの心に寄り添ったままでいいのだろうかと思ったりすることは、子育てをしていたり子どもと関わったりしている方なら経験があるのではないでしょうか。

「時と場合による」という言葉があるように、今は子どもの心に寄り添い、共感し、様子を見る、それでいいときもあれば、状況によってはそろそろ子どもの心に寄り添いながら、なにかちょっとしたスパイスを与えて変化をもたらした方が、子どもにとってはプラスになる場合もあります。子どもだけに限ったことではありませんが、そういうきっかけになるようなちょっとした変化で、違ったものの見方ができたり、昨日までできなかったことや悩んでいたことが案外スムーズに解決したりすることもあるものです。

考え方というのは柔軟にしていかないといけないし、案外子どもにとっては親や先生からのちょっとした一押しで、しばらく悩んでいたことがスッと解決できることは、私自身もこれまで経験してきました。

「寄り添う」という日本語は、とても美しく、安心できる言葉であり、子育てにおいても大事なキーポイントとなる言葉です。そして「寄り添う」という言葉には、「共感する」という意味だけでなく「サポートする」という意味も含まれています。

子どもが何かをきっかけに自らふと変われる瞬間を見出すこともあれば、周りの大人があえて何かを仕掛けていき、思い切って変化を与えることが必要な場合もあるので、その時々の状況でどう寄り添っていくか、サポートしていくかを見定めていくことが必要になるときもあると思います。しかし、そのタイミングがいつなのか…という見極めはなかなか難しいものだと思います。

子育てに正解はない。だからこそ親も悩んだり迷ったり不安になったりするのです。いくら育児書を読んでも、いくらネットで様々な情報を調べても、我が子にぴったり当てはまるものがない時だってあるはずです。

幼稚園はそんなときの強い味方です。

在籍しているご家庭はもちろんのこと、まだ幼稚園には通っていない小さなお子さんの子育てを頑張っているおうちの方も、何かお困りごとがあるときは、ぜひ、いつでも、お気軽にご相談ください。

その子、ひとりひとりの現在の様子や家庭環境、年齢など、その子を取り巻くさまざまな背景を客観的に、かつ俯瞰的にみていくことで見えてくるものが必ずあるはずです。ひとりひとりに対応しながら、その時のベストを一緒に考えていけたらいいな…と思っています。

 

新年度が始まり、様々な変化に、子ども達も、もちろん大人だって頑張って適応しようと心と体は知らず知らずのうちにとても踏ん張っているはずです。

一人よりは二人、二人よりは三人。

そんな気持ちで皆で考えていければ、きっといい方向に進むと信じて、今年度も新たな気持ちで頑張ろうと思っている、芽吹きの時です。

 

 

園長   伊勢 千春

 

 

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