園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2016年10月12日

朝晩めっきり気温も低くなり、晴れていても空気は秋の空気に変わってきましたね。随分過ごしやすい季節になりました。昨日保育室をまわってみると、『芸術の秋』を感じさせる雰囲気があちらこちらから漂ってきました。

年少さんではフライパンの上に美味しそうな目玉焼き!絵の具でヌリヌリしたようですが、大きな黄身もあれば黄身がいくつかある目玉焼きまでいろいろ♡

隣のクラスには食べごたえのありそうなポテトがいっーぱい♡

廊下を進むとお弁当箱の中におにぎりやらからあげやらウインナーがたくさん詰め込まれています。どうやらお弁当箱に入っていると嬉しいものを選んでのりで張り付けたよう。見上げればペットボトルのふたにお花紙を丸めて詰めたぶどうの房がたわわに実っていました。芸術の秋と思いきや、年少さんは食欲の秋の比重の方が上回っていたかも(笑)!

でも、ちゃーんとみてみると、食べ物ばかり…ではないようでした。

きのこや栗を折り紙やクレヨンを使って作っていたり、みんなで絵の具をぬたくりして作ったバスにもう少ししたら子ども達が乗り込む様子。廊下には子ども達が見つけたクモの巣をイメージして小枝や毛糸を使ってクモの巣作り。大好きな絵本のうさぎのワンピースに自分だけのオリジナルの模様を描いてあげるなど、様々でした。天気が良かった昨日は、給食のたびにとりためておいたブドウの皮を使って染物もしていました。色の出具合がとっても綺麗、子ども達も大満足でした。

 

さて、年中組をのぞいてみると、芋ほり遠足が近いということもあってか、大きな大きなサツマイモが保育室の壁いっぱいにどどーんと存在感を醸し出していました。これも絵の具を使ってみんなでぬたくりしたようです。そして廊下にはカラフルなトンボたち…。秋ですね~。

2階の年中さんのクラスではハサミを使ってハロウィンのおばけカボチャをつくった様子。おばけカボチャ…とは言っても、とってもかわいらしい表情をしています。そして、松ぼっくりやドングリを使った大きなピザ!「先生!この緑のピザはね、バジル味ですっごく美味しいんだよ!」と勧められ、どれどれ…とお味見の真似っこ。「んーっ!おいしー!」とのリアクションに、「こっちも食べて!」「こっちのほうがおいしいよ!」とたくさん勧められて、おなかいっぱいになりました(笑)。

そして最後は年長の部屋へ。

保育室には先週実物を見て描いたエビとサンマの観察画が飾られていました。エビの腰の曲がり具合や細かいたくさんの足などしっかり見て描けていました。サンマも光る青みがかったグレーのような色を出すのにみんなそれぞれ絵の具の量が違うので同じものがない!光の当たり具合などでも微妙に違って見える色を自分の絵の具を使って表現していました。観察画は文字通り観察力が…それにプラスして集中力も養われる年長さんにとってはとてもいい活動ですね。

そして廊下には松ぼっくりを利用し、紙粘土なども用いて作ったフクロウが並んでいて、今にもおしゃべりを始めそうなかわいさに癒された私です。

そして、出ました『等身大の自分』!

年長さんの今頃の時期の名物になりつつあるこの活動は、もうすぐ小学生になる自分はどのくらい体が大きくなったのかな…という実感を絵画を通して味わったり、腕や足はどんなふうに曲がるかなど、体の仕組みに興味を持ったりもできる年長さんならではの活動です。二人一組になり、画用紙をつなぎ合わせた上に一人は寝転がり、もうひとりはその体の形をなぞっていく…というもの。「くすぐった~い!早くしてぇ~」「ちょっとぉ~動かないでってばぁ~」などなど形がなぞられるまでも一苦労(笑)。そのあと自分の顔や服の模様、細かい部分を描き足していき色を付けていく…そして自分の体の形に添って切り取っていく…。ハサミを入れる分量もかなりです。作品が出来上がるまでには数日かかりますが、飾られている絵をみると、こんなにも年長さんは大きくなったんだなーという体の成長と、こんな大作がつくれるようになったんだなーという心の成長のどちらもひしひしと感じます。

『芸術の秋』からいろいろなたくさんのことを感じられる風景でした。

 

 

園長   伊勢 千春

 

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