園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2016年10月05日

10月に入りました。これからは実りの秋、食欲の秋、スポーツの秋、そして芸術の秋・・・様々なことが楽しめるいい時期になりますね。

木々の葉も赤や黄色に変化したり歩く道も落ち葉に変わったり…また虫の鳴き声でも季節の変化を感じます。随分と元気に鳴いていたセミの声から一変、今度は風情のある鈴虫の鳴き声が夜になるときこえてくるようになり、秋への移り変わりが感じられる今日このごろです。

めるへんの子ども達をみてみると、運動会も終わり季節の移り変わりと同様、あそびの様子も少しずつ変化してきています。

水あそびやどろんこあそび、リレーなどが中心だった朝の自由あそびの時間も、わらべうたあそびのあぶくたったや長縄あそびなど、また違ったあそびの風景に変わってきています。

一学期はよく新入園児の保護者の方から「友達の名前が出てこないのですが…」という心配の声や「何してあそんできたの?誰とあそんできたの?と聞いても「わかんない」と言われる。いつも一人であそんでいるのでしょうか…」というような話を聞きます。我が子の反応がそのようにあまりないと、保護者の方は心配になってしまうのもわかります。

しかし、年少さんは一学期は幼稚園に慣れる・・・ということ一番の目標に掲げています。まずは幼稚園で自分の好きなあそびを見つけて、幼稚園はあそべる楽しいところ・・・ということを知ってもらえればいいと思っています。ですから年少さんの一学期はまだ、友だちと一緒にあそぶ・・・などという概念はなく、一人あそびが主流でした。しかし、運動会を経験したことによって年少さんも友だちの存在に気づき、『みんなであそぶ』という楽しさを知ったのではないかと思います。ですからあぶくたったのような一人ではあそべない、みんな一緒のあそびを楽しめるようになってくるのです。一人あそびの経験を経て、次のステップに移行していくのですね。

年中さんも同じです。新しいクラスや新しい先生にまずは慣れることから始まり、新しい友達ができる一学期。その一学期を経て、運動会のようにクラスで取り組むことも経験し、友だちの幅やあそびの幅が大きくなるのだろうと思います。昨日はケースをたくさん並べたり組み立てたりして大型バスを作ってあそんでいました。みると、しっかり運転手さんの席も作り、ハンドルは砂場のザルを見立ててまわしながら、上手にハンドル操作していました(笑)。ちゃんと順番に運転も交替しながらあそんでいました。転がしドッジボールも年長さんと一緒に楽しんでおり、あそびの幅も広がっているようす。

年長さんでは、長縄とびにチャレンジする姿がみられたり、ドッジボールもやり始めたりしているようで、まさにスポーツの秋…といったところでしょうか。運動会でリレーや組体操も経験し、頑張ること、チャレンジすることを知った年長さんですから、また違ったあそびにも意欲的に取り組めるでしょう。

こうして秋の深まりと共に、めるへんの子ども達も、あそびの幅や質が深まったり友だち関係が深まったりしていくのだろうと思います。

私たち大人も子ども達に負けてはいられないですね。

私自身も教育者としての深まり、そして人としても深まっていけるよう、日々努力していきたいと思います。

 

 

さてさて、昨日園庭であそんでいた年少の先生と子ども達。担任がおもむろに一本橋を枕代わりに園庭に寝そべりました。子ども達も次々真似をして寝そべっていた様子がなんともかわいい♡すると、担任「みんな、みてみて~。雲さんが動いてるよ~ほらみて~」と空を指さしていました。私もその方向を見てみると、台風の風の影響なのか雲がずいぶん急ぎ足に流れていました。「わあ~ほんとだぁ~~~・・・」と年少さん。

なんだか心がほっこりした秋の日でした。

  園長   伊勢 千春

 

 

 

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