園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2022年12月18日

今週で二学期も終了します。

あっという間に二学期も過ぎていったような気がしますが、子ども達の成長は、あっという間に過ぎ去るものではありませんでした。むしろ、しっかりと一歩ずつ、着実に…そんな言葉がしっくりくるような二学期だったと思います。

夏休み前に予定していたイベントものがコロナの影響を受け延期になっていたため、二学期はじめはそれらのイベントがたくさん入ってのスタートとなりました。夏ならではのボディペインティングをはじめ、親父の会主催のどろんこ大会、保護者の方に保育へ参加していただいて行った土粘土、そして『年長さんにサチアレ!』と題した夕方から夜にかけての年長児向けイベント。そんなお楽しみ盛りだくさんでスタートした二学期でした。幼稚園での子ども達の普段の様子を見ていただきたいと思い企画した『親子行事』も2学期に多くのクラスで行いました。

大きな行事としては9月の運動会や先日行われた合唱会が一大イベントでした。どちらの行事も観客の制限なしで行えるよう、幼稚園を飛び出し他会場を借用しての開催となりました。友だちや先生と楽しんだり頑張って何かに取り組んだりする姿をじっくりご覧いただける機会は少ないと思います。コロナ禍になってからはなおのこと…。ですからこのような機会に保護者や祖父母の皆さんに是非ご覧いただきたいと願っての開催でした。

運動会では心と体の成長、たくましさや頑張る力も感じていただけたのではないかと思います。そして先日の合唱会では、9月の運動会よりもさらに一段と子ども達の成長を感じることのできる行事になったのではないでしょうか。運動会から2ヵ月ちょっとしかたっていない合唱会でしたが、子ども達の歌へ取り組む姿勢や態度、そして子ども達と先生達の一体感などを予行練習の時に感じ、そんな子ども達と先生達の姿にいたく感動しました。

担任達の書くクラスだよりにも日々の積み重ねがあのような合唱会での子ども達の姿につながったことが綴られていました。子どもの成長は、まさに急に育つものではなく日々少しずつの積み重ねがあってこその姿なのです。

今回の二学期最後の集大成である合唱会を終えて、私も娘が保育園時代のことを思い出しました。我が子たった一人でも毎日の育児をこなすのが大変なのに、保育園の先生達はクラスにこんな子どもたちが何十人もいて本当に大変だろうな…と、当時はどっぷり親目線で先生達に感謝しかなかったことが思い出されました。子ども達の成長した姿は、そんな日々の担任達の努力のたまものであるとも感じます。朝早くから夜遅くまでピアノを一生懸命練習したり子ども達の気持ちを第一優先に盛り上げながら取り組んできたり。そんな毎日を送ってきたからこそ、子ども達とひとつのものを作り上げられた時の喜びや感動は担任達の心の奥にもきっと響いたことと思います。

当日、舞台袖で子ども達と先生達の様子をずーっと見守っていましたが、途中、私の身に付けているスマートウォッチがブルブル振動しました。見ると、「高心拍」というマークが出ました。自分自身の心臓は全くドキドキしている感じがしないのに、なぜ高心拍?!と少し驚きました。しかし子ども達の発表を見て、すごく感動している時に通知がきたのは間違いなく、年長児の歌の時には、なんと2回も「高心拍」という表示が出たのでした(笑)。年少の頃の姿からこれまでの年長さんの姿を思い浮かべ、本当に成長したなーと胸がいっぱいでしたから。

ちなみに「高心拍」の表示は、ここ数年出た記憶がなく、今回の唯一の自分の出番である最初の挨拶でもそんな表示は出ませんでした。こちらの方がよっぽどドキドキしそうなのに…(笑)。きっと相当子ども達と先生達の一体となった姿に感動し、心が震えたのだと思います。

この職業に就き、同じ場所で何度繰り返してきたか分からない毎日。なのにひとつひとつに毎回感動し毎回充実感を覚えます。

同じことを繰り返しているのに同じじゃない。子ども達も違えば先生達も違うし、その時々の環境もまた違います。できなかったことができるようになり、バラバラだったものが少しずつひとつにまとまってくる。だからこそ同じ毎日はなく、日々心が動かされるのでしょうね。

今年もこのような心満たされた年になったのも、子ども達のおかげ、保護者の皆さんのおかげ、めるへんに関わってくださった皆さんのおかげです。そして、子ども達のために一緒に頑張ってきてくれた教職員みんなのおかげです。

やはり一年の締めは、皆に感謝を伝えて終わりにしたいと思います。

めるへんっこのみんな、いつも元気いっぱい、パワーをありがとう。3学期もまた楽しい幼稚園になるように頑張るね。

そして、いつも温かく見守って下さりご協力いただいた保護者の皆様方、ありがとうございました。

最後に、めるへんの教育の柱を理解し、子ども達の道しるべになってくれた先生達や職員に感謝。

また来年も、子ども達の日々の小さな成長の積み重ねと一緒に、私自身も成長していけるよう頑張ります。

 

 

園長   伊勢 千春

 

 

 

 

 

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