園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2021年06月17日

関東地方では梅雨に入り仙台も天気予報をみてみると、今週末あたりから曇りや傘マークが増えはじめているようです。そろそろ仙台も梅雨に入るといったところでしょうか。

梅雨といえば、洗濯物が乾かない、ジメジメして湿気っぽく不快も感じるし部屋もカビが気になる、園の廊下も湿気で滑りやすくなり困るし子ども達も外で遊べずエネルギーが有り余る、傘を使用するのも持ち物が増えて大変だし個人的には梅雨時期は決まって髪が広がり不快…などなど(笑)。マイナス面をあげたら出てくる出てくる(苦笑)。

そんなちょっとうっとうしさを感じる梅雨ですが、同時にこの時期だからこそのお楽しみもあります。

私が小学生の頃はこの時期だけイキイキと現れるカタツムリを、毎日のように近所の『カタツムリ発生スポット』にとりに行き楽しんだものでした。ニンジンをエサに与えればオレンジ色のフンをし、レタスやキャベツを与えれば黄緑色のフン、そしてトマトをあげてみると赤いフン!たまたま家にあった野菜を与え、食べた野菜の色のフンをするということを実際自分の目で見て発見した時は、もう止まらぬ興奮!自分は大発見をしてしまった!!!という嬉しさを感じたのを今でも覚えています。

そして梅雨の季節の花といえば真っ先に出てくるのがアジサイです。

今から20年以上前になりますが、理容師をしていた私の大好きだった祖父が亡くなったのが6月でした。小さい頃からおじいちゃんっ子だった私にとっては、とても悲しい出来事でした。しかし祖父が亡くなった6月後半は、道行くおうちのお庭にはアジサイが多く、雨に濡れたアジサイが雲の隙間からのぞく太陽の光に照らされてキラキラしている様子をみて、「何て綺麗なんだろう…おじいちゃんが元気出せ~と応援してくれているみたい」と思った花でもあり、その時からアジサイが大好きな花になりました。

水たまりをお気に入りの長靴を履いてぴちゃぴちゃ音を立てながら歩いたり、水たまりのどこまでの深さなら長靴に水が入らないかギリギリのチャレンジをして楽しんだり(←あ、これはもちろん幼い時です♪) 傘をあえてひっくり返して水をためたりと、幼少期は他愛もないことばかりしてあそんでいました。しかし、こういう他愛もないことが子どもにとってはワクワクする楽しいことだったりするんですよね♪

そうそう、濡れた傘を一度そっとすぼめた後思いっきりパッと開きしぶきが飛ぶのも楽しい。先日、帰りのバス待ちで座っている子ども達に「みんなのところに傘の雨粒さんが飛んで遊びに行きたいって言ってるんだけど行ってもいいかな~?」と聞いてみると「いいよ~!」と大喜び。「いくよ~ほんとにいいの~?いくよ~!」と言って一度傘を半分閉じてその後思いっきりパッと開き雨粒が子ども達の方へ弾けると、歓声をあげながら「キャ~つめた~い!もういっかいやって~!」とはしゃぐ様子を見て「え~どうしようかな~」と、わざとじらしながら繰り返し楽しみました。これも雨、そして傘がなければ楽しめないことであり、傘にあたる雨の音もこれまた楽しい♡

雨が降らなければ虹を見ることもできないし作物も育ちません。私達の生活にも必要で、そう考えたら梅雨を煙たがってばかりいるのは申し訳ないですね。

雲がとぎれ、その隙間から光が差し込む梅雨の晴れ間にであった時の嬉しさも格別です☆ そんな感動に出会えるのも梅雨だからこそ。雨が降り続くからこそ雲の隙間から顔をのぞかせるおひさまの光に感動するのですよね、きっと。そう考えれば少々不快に感じる梅雨にも時には感謝しつつ梅雨空を眺めてみたいなと思います。

 

 

最後に

当園では、一年間の間に子ども達と楽しみたい絵本を各学年25冊ずつ選んでおります。その中の年長児の一冊に 『おじさんのかさ』 という絵本があります。この絵本は、これからの時期にぴったりです。きっと年少さんでも楽しめるはず☆ ぜひお手に取ってお子さんと楽しんでみて下さい。

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園長     伊勢 千春

 

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