園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2021年04月21日

無事始業式や入園式を終え、いよいよ新年度がスタートしました。

始業式は各クラスごと保育室で行い、入園式は3回に分けて行うという、例年と形を変えての式になったものの、在園児は無事進級、そして新しい子ども達を迎えてのスタートをきることができました。

バスから降りてくると、年長さんが年少さんの手を引いて教室まで連れて行ってくれたり、涙を拭いてくれたりしています。自分たちが年少の頃やってもらっていたことを返してくれているように感じ、ついこの間まで連れて行ってもらう立場だったのに、小さい組のお世話ができるようになったなんて成長したなーとほのぼのした気持ちになります。

朝の身支度を終えると、気候も暖かくなってきたので、園庭にはたくさんの子ども達がでてきています。大型遊具であそんだりおにごっこをしたり…。そして年少組さんも今週に入ってからは朝の集まりの前に『アンパンマン体操』や『タケノコ体操』で元気に体を動かしています。初日より2日目、2日目より3日目と、どんどん体操の中に入ってくる子が増えているのが職員室からもみてとれます。そして最初は先生の体操をただ眺めていた子も、日を追うごとに先生の動きを見ながらまねっこして体を動かしてみる姿が増えてきています。

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そして、命の誕生も☆

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正門を入ってすぐの園長室前の外にメダカがたくさん卵をおなかに抱えています。近所のメダカをこよなく愛するTさんから昨年譲り受けたメダカ達で、水草の根っこに卵を産み付けています。

黄色くてプチプチのまあるい卵がみえるでしょうか。子ども達にとり方を伝授し、親メダカが間違えて食べてしまわないように別な容器に移し替えて孵化するのを待っています。

いくつもの卵が根っこの同じ場所についているものもあれば、ポツンと一粒だけついているものもあり、子ども達と卵取りをするときに、「あ!この卵ちゃんは一人っ子ちゃんだ」とか「あ。これは双子♪」「なんとこれは五つ子ちゃん!」と何人兄弟かをワイワイ話しながら楽しんでいます。

命の芽生えという神秘的な未知の世界との出合いでもあり、小さなものにも命があることを知る絶好の機会でもあります。卵から赤ちゃんメダカが生まれ、小さな小さな赤ちゃんメダカが少しずつ大きくなっていき、卵をおなかに抱える…。このような気づきができる体験を繰り返していき年中それらの神秘と向き合っていける環境は、子ども達の心の育ちにとってはとても大切だと思っています。自分の目で実際見て、自分の心で感じて体得していくということは、図鑑や映像で見るものよりはるかに感動し心に深く残る体験になると思います。子ども達にはそんな感動体験をたくさんたくさんしてほしいと思っています。そしてそのような感動体験ができるような教育環境の整えや働きかけを惜しまず、また今年も一年、子ども達に向き合っていきたいと思います。

 

園庭のキウイフルーツ棚にも緑の葉っぱが芽吹きだしました。

みんなはいつ気づくかなー♡♡♡

IMG_0038   園長    伊勢 千春

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