園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2020年11月10日

11月に入り、一気に気温も低くなってきました。

10月の末には初めてシェルコム仙台という大きな会場での運動会を行いました。

前にも書いたようにこの会場には8月に下見に一度行ったきりで当日を迎えましたので、開催する側としては無事最後までできるだろうか、初めての場所に子ども達が戸惑っていつも通りの元気な姿がだせるだろうかなど心配はたくさんありました。初めての場所での開催なだけに、当日も運動会開始は10時からでしたが、職員は朝6時過ぎから会場入りし、準備や打ち合わせを入念に行って迎えた運動会でした。

運動会やこのような行事の際は子ども達もクラスの団結や学年の団結がもちろん大事ですが、私達教職員にとっても職員間での団結が非常に重要な要素になってくると思っています。以前から当園は『チームめるへん』をうたっており、子ども達の指導の前にまずは自分達。自分たちが子ども達のお手本となるように団結して頑張ろうという気持ちを大事にしてきました。ですから、今回も担任達以外のバスの運転手さんや添乗の先生を含めた職員にもたくさんの力を貸してもらい、最高の運動会になるよう一致団結して進めてまいりました。

できる限りの準備を行い、子ども達の迎え入れとなりましたが、年少さんでもお母さんから離れる時に涙した子は予想よりもぐっと少なく、かけっこや遊戯などものびのび行えており、初めての会場にも物おじしないたくましいめるへんっこ達の姿に、さすが!!!と感心しました。おそらく運動会にあたり、保護者の皆様が子ども達の気持ちのモチベーションを高めて下さったおかげだろうと思っています。ありがとうございます。

まだまだ自由な姿でかけっこも遊戯も楽しんでいる年少さん。

楽しさ半分、頑張る気持ち半分の少し背伸びしながら頑張っている年中さん。年長さんの運動会の練習を見ていて、強いあこがれを持った子もいたようです。

そして、踏ん張る力や最後まであきらめない気持ちがぐんぐん育っている年長さん。年少・年中時代からの2~3年の日々の積み重ねがあって、あのような姿が見られたのです。

年長児のアンカーの子ども達に賞状を渡した時、表彰台の上で3位4位の子どもが、悔しさや悲しさもあったろうと思いますが、順位的には自分より上の友だちに向けて拍手を送っている姿があり、その姿に感銘を受けました。順位など関係なく、とにかくやりきった想いがあって相手を称えた拍手だったのかもしれませんし、逆に自分の悔しい気持ちをぐっとこらえて、共に頑張った仲間に送った拍手だったのかもしれません。その真の想いは定かではありませんが、まだ5~6歳の子どもでもこのような姿が育っているんだな…と。アンカーの子だけでなく年長さんの中にもそのような子はきっといたと思います。このような姿が表に出るのは心が育っているからこそだと思います。

運動会という行事を通して、運動遊びに親しんだりやったことのないことにチャレンジしたりということ以外にも、こうした心の育ちがうまれることを目的とした行事ということを改めて感じた運動会でした。当日の結果だけでなく、そこに向かうまでに頑張る気持ちや諦めない気持ちを持っていくことは、今後子ども達が成長していく上で大事になっていきます。これから先、自分の思い描いた結果が出ないことや着地点が予想と違うということに出合う時もあると思いますが、運動会までの過程で培ったそのような気持ちが今後の心のバネにもつながっていくだろうと思っています。ですから、そんな子ども達の今後にもエールを送ります。

それぞれの年齢の子ども達が、初めての会場とは思えない姿をみせてくれた運動会。

創立40周年という記念の年ですが、新型コロナウイルス感染症防止の観点からあまり大々的なことはできません。しかし、こうして運動会が無事開催できたこと、ご覧いただきたいと思っていた三学年の子どもの育ちを保護者の皆さんに見ていただけたこと、そして何より頑張っている姿をみて我が子の成長をきっと感じていただけただろうと思うと大変嬉しく、開催した意味がうまれ、私達も頑張ってきてよかった…と安堵しています。もちろん、私達にとっては細かな反省や今後の検討事項がいくつもありますが、今後の課題としてさらによりよい行事になっていくよう努めていきたいと思います。

創立40周年を記念して作製した子ども達の手形で虹を作ったスペシャル横断幕。運動会のフィナーレでお披露目しましたが、ゆっくりご覧いただけなかっただろうと思います。幼稚園の正面玄関入ってすぐのところに展示しております。よろしければ幼稚園にお越しの際に覗いてみてくださいね☆

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さあ、紅葉がきれいないい時期です。

運動会を通して育った面とまた違った育ちのできる時期です。風の子公園も有効に活用しながら感性が豊かになるような活動を進めていきたいと思っています。

 

 

園長     伊勢 千春

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