園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2020年04月16日

一昨日の夜遅く、仙台市の小中高の昨日今日行われる予定だった入学式延期のお知らせが飛び込んできました。「え…?!この時間に?!ほんとに?!」と半信半疑。しかし、テレビの画面にも速報が出たためやはりそうなったんだとようやく理解しました。

まず一番最初に頭をよぎったのは、めるへんを3月に卒園した年長さんをはじめ、小学校一年生になる子ども達のこと。夜の9時半をすでにまわっていたので、ほとんどの新一年生は明日の学校登校に備え、ワクワクドキドキの気持ちのまま眠りについているだろう…そして朝張り切って起きた時のことを想像するといたたまれない気持ちでいっぱいでした。そしてその想いを受け止めるお父さんやお母さんのことを想像すると、これまたなんとも言えない気持ちでした。

そして、学校の先生達。

子ども達を受け入れる立場としては学校も幼稚園も同じ立場で、入学式や始業式を迎える準備は例年にないほど変更続きで、先生達もきっとやり場のない気持ちだろうと想像できます。年度末から新年度にかかるこの時期はそれでなくとも一番忙しい時期ですが、そこにこの状況が加わり、かなり精神的にも疲労が積もっているだろうと。

しかし、現在の仙台市の状況を考えると感染症が日に日に増え、自分たちのすぐ身近に迫っている気配をひしひしと感じます。一番大事なのは『命』ですから、やむを得ない措置と思うしかありません。

当園も本来なら13日(月)に規模縮小時間短縮ではありましたが入園式を行う予定でした。ですから金曜日には先生達が新しい子ども達を迎え入れる準備を万端にして帰りました。しかしその日の夜に同区保育園にて保育士や園児も感染との情報が入ったため、子ども達の安全を第一に考え、月曜日の入園式及び20日から午前保育の登園としていたところをGW明けに延期することを決定していました。目まぐるしく日々変わるこの状況にその都度神経を張り巡らせ対応を変えていかねばなりません。

毎日の生活の中で、事の大きさは様々ですが、判断や決断をしなければならないことは多々あり、それは職業や仕事を抜きにしても誰にでもあるはずです。そのたびに私たちは、悩み、考え、その状況の中で一番良いと思う選択をし決断しているはずです。それが時に、他にもっとベストな選択があったかもしれないとか、違う方法を選んでいたら結果も違っていたかもしれない…という少しの後悔につながることもあると思います。きっとそんなことは生きていく中で多々あるのだろうと思いますが、そんなことを繰り返し積み重ねながら私たちひとりひとりにたくさんの引き出しができていくのだろうと思います。

辛抱や我慢、忍耐や冷静さ。ふだんの生活の中でこれらが立て続けに必要になり、それが長期にわたる機会はなかなかないと思いますが、まさに今がその時。そしてこのような力をつけていくことも人にとっては必要なことだと自分に言い聞かせ、もうしばらく頑張っていきたいと思います。

 

早く新しく仲間入りする子ども達に会いたい。一つ進級してお兄さんお姉さんになった年中年長の子ども達と元気に「おはよう」を交わしたい。そして今は自粛ムードになっているハイタッチやスキンシップで早く子ども達を迎えたい。今ひとりひとりが我慢をし、責任ある行動に心がけたならまたいつもの生活が戻ってきます。だからもうしばらく頑張りましょう。

 

『めるへんの森幼稚園の園歌』の最後の歌詞

♪すてきな きょうが はじまるよ♪

♪すてきな きょうが ひろがるよ♪

♪すてきな あしたが つづいてる♪

私は今、心の中でここの歌詞の部分を大きな声で歌っています☆

 

ー追伸ー

めるへんバス『虹の橋号』が生まれ変わりました♡ デザインしてくれたのは事務のS先生。

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そしてこれまでたくさんの子ども達を乗せ、毎日頑張ってくれた『虹の橋号』

お疲れ様

そして、ありがとう

IMG_2904[1]   園長    伊勢 千春

 

 

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