園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2019年04月17日

今年も隣に隣接する長命館公園(風の子公園)の桜が満開を迎えました。

入園したての子ども達も春風に誘われて、たくさん園庭に飛び出してきます。

いつもこの時期は、バスから降りてくる年少さんがおうちの方から離れるのが恋しくて、泣きながらおりてくる光景が見られています。しかし、一緒にバスに乗ってきた年長さん達が年少さんの手をひいて教室まで連れて行ってくれたり、すでに登園していた年長さん達がバスが到着するや否やバスに駆け寄り、出迎えてくれたりしています。なんて頼もしい年長さんなのでしょう♡ 私の出番などほぼ皆無の状態です(笑)。

私の仕事を年長さん達にとられているので(笑)、そんな光景を眺めながら、「○○君も少し前まではこんなふうに泣いていたのになー」「あんなに自分の事だけで必死だった○○ちゃんが、小さい子のことを気遣ってあげられるような余裕ができたんだー」など、子ども達ひとりひとりの成長をそっとかみしめています。

今週に入り暖かい日が続き、風の子公園の桜も満開になり、見渡すとまるでめるへんが桜に囲まれているよう。

 

そして、タイヤ階段にはたくさんのつくしんぼ♡

子ども達が、「いっぱいみつけたよ♡」と見せに来てくれたり、「ママのおみやげにする♡」と言ってポケットにしまいこんだり。そんなひとつひとつの子どもたちの想いにほっこりしています。摘んだ草花や風に乗ってやってきた桜の花びら、園庭で見つけた綺麗な小石…。子ども達が持ち帰るものは、たとえしおれていたり形が崩れていたりしても、自分で見つけたとびっきりの宝物なのです。子ども達は毎日、こんなふうに自分だけの『いいもの』に出合っています。

そんな中、「せんせい。ピンクのお花と黒いお花があるよ」と年少さん。桜の木を指さしていたので、ピンクのお花はきっと桜のことだろうと予測できたのですが、黒い花って?と思っていると、「こっちだよ、ほら~」と案内され行ってみました。実は、子どもの言う黒い花とは壁に映った桜の影のことだったのです!風で桜が揺れる度に影も同じように揺れ、「黒いお花がうごいたー!」と大喜びの年少さんでした。

これから一年、子ども達はこうしていろいろなことに出合い、驚き、喜びを体感していくのです。子ども達ひとりひとりがどんなものに興味を持ち、好奇心がわき、心が動くのか、私もワクワクしています。

 

平成もあと二週間で終わりです。

令和という新しい時代は、この子ども達の未来です。子ども達の未来が明るく平和であるように願いを込め、想いをこめて日々の教育にあたってまいりたいと思います。

そんな願いが届いているかのように、今日もめるへんの空には元気なこいのぼりが力強く泳いでいます。

 園長   伊勢 千春

 

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