園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2018年08月24日

来週から、二学期が始まります。

皆さんはこの夏、どのようにお過ごしになられたでしょうか。

今年はとにかく暑かった!毎日暑かった!それが一番の印象でした。預かり保育で夏休み中も登園している子ども達の熱中症が、常に心配の種でしたが、担当の先生を含め、関わった先生達のおかげで長期休業中の保育も、無事終えることが出来そうです。

さて、この夏、先生達はたくさんの研修会に参加してきました。自分の勉強したい分野、数も問わず、とにかく様々な分野の研修にでて、なかなか普段勉強できないことを学んだり、多方面の講師の先生方のお話を聞いたりしながら大変充実した夏休みになったのではないかと思います。

私自身も、仙台市の私立幼稚園の新任教員向けの研修会で講師依頼を受けたため、テーマに沿った内容を組み立てるのに、かなり時間を費やしました。研修の時間的には2時間程度のものでしたが、新任にも分かるような難しくない内容で…とか、一般的な話ではなく、自分の経験をもとに事例を交えた構成にした方がイメージが湧いていいのではないか…、一方的に話をするより、グループディスカッション的なものも入れた組み立ての方がいいのでは…などなど、研修を受ける立場の新任の先生側に立って考えました。慣れないことなので、当日を迎えるまで大変ではありましたが、いつもとは違う立場からの勉強は、大変貴重な経験となり、自分にとっても大きな学びになりました。

学びといえば様々な世代からの学びもあった夏休みでした。

例年のごとく夏休みは普段より時間に余裕があるため、時々高校野球をテレビ観戦していましたが、やはり『金農旋風』に私も虜になった一人でした。生まれも育ちも仙台の私は、東北に優勝旗を!…と思っていましたので、決勝では秋田を応援しました。地元の生徒で構成されたチームというのも魅力のひとつで、高校に入る前から顔見知りで、気心が知れた仲間であそこまで進めたというのはあの生徒たちにとってはどれだけのものだったのだろうと想像していました。ここまでくる経験は、今後一生の宝物になるだろうと思います。冬は雪深い地域なだけに、積もった雪上を長靴でランニングをし下半身や体幹を鍛えていたという話でした。雪が降れば練習ができないというマイナスにもなる状況を、プラスに変えたトレーニングとして取り入れていたり、二年前から自分たちの学校の校歌を歌う時も、全力で!という形に変わったりとここに来るまでの道のりにはそんな背景もあったのだなーとこれまた想像。決勝で戦った大阪桐蔭の普段の練習風景もテレビでみましたが、すさまじい練習風景で、こういう毎日の努力や小さな積み重ねの背景なくして結果は生まれないのだということを、改めて思い知らされました。

また、一躍有名になったスーパーボランティアのOさん。あんなタフな歳のとり方ができる人もいるのだと驚かされました。何かをしてもらった人への恩返しではなく、無償の想いでただひたすら世に貢献する。その精神はマネできることではありません。

高校野球やこのOさんの姿を目にし、この夏、自分はまだまだ何も足りていない、まだまだひよっこ、自分はこれからどんなことができるんだろうとふと考えました。どんな姿勢で毎日を過ごしたら、あの高校球児達やOさんのような満タンの心の充実感を得られるだろうと。個人的には日々の生活の中でだいたいの満足感は得られていると思っていますが、自分の『人』としてのまだまださを実感しました。しかしその気持ちは否定的・悲観的なものではなく、今までの自分を振り返るとともに、今後自分はどんな姿勢で過ごしていったらいいかな…と次のステップに向かうためのワクワクにつながりました。ここが私のいい意味でも悪い意味でも単純なところだなーと自分を分析しています(笑)。

この夏もこうしていろいろなところから刺激を受け、二学期に向かうための活力になったことだけは間違いありません。

来週月曜日の始業式に、どんな表情で子ども達は登園してくるかな。どんなお話聞けるかな。

楽しみです♡

元気に響いていたセミの声から、最近ではもうすっかり夜は秋の虫の音色に変わってきています。秋はそこまできているのでしょうね。しかし日中はまだしばらく暑さも続くことが予想されますので、子ども達の体調面に気を配りながら、二学期もひとりひとりが心も体も成長できるような毎日を積み重ねていけるよう職員一同頑張ります!

 

 

園長   伊勢 千春

 

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