園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2018年06月14日

数日前からめるへんのキウイ棚の上にキジバトが卵を産むための場所を作っていました。毎日せっせせっせと小枝を運び簡易的な皿巣を作っている様子がありましたが、ついに卵を産んだようで一昨日から卵を温めています。

こんなに賑やかな場所に良く作ったなーと思ったり、外敵から身を隠すためにはキウイの葉がいい具合に茂っているこの場所は、卵を抱くのに適しているのかも…と想像したり。ここ数日、カラスが若干低空飛行しながら園庭を何度か通過していくのを見て、卵が狙われないだろうかと少し心配しています。

ちなみにキジバトは、調べてみると一般的に一度に2個の卵を産み、昼は雄、夜は雌が抱卵し、15日ほどでヒナが生まれるようです。ということは、卵を温め始めて今日が3日目なので、ヒナが生まれるのは6月最終週頃でしょうかー。雄と雌2羽で協力しながら卵を温めるところも何だかけなげですね。雄も卵を温めるなんて、人間で言えば今でいうところのイクメン♡私も暇があれば足を運び、どんな様子か確認しています。高い所なので実際卵も見えませんが、見守りだけはして無事にヒナがかえったらいいなーと願っています。

子どもを大事に想い育てるのは人間もハトも一緒なのですね。親が子を守るということに関しては動物なら皆そうなのかもしれません。ですが、時に子育てに疲れてしまったり、悩んだりする中で子どもに想いが寄せられない時が出てきて、ニュースでとりあげられるような悲しい事件などにつながってしまうこともあるのかもしれません。私も娘が生まれ小さい頃はいろいろなことで悩みました。気が滅入るようなこともあれば、イライラしてしまったことももちろんあります。今まで幼児についての勉強をしてきて、これだけいろいろな子ども達を見て関わってきても、我が子では思うようにいかないことが多々ありました。そのたびに同僚の先輩ママに話を聞いてもらったり、話の中からヒントを得たりしながら子育て期の自分の中で大変と思う時期を乗り越えてきました。現在娘も高校生になり、小さかった頃とは別の心配もなくはないですが、今は一応一段落というところです。

キジバトは雄雌交互に卵を温めるようにその後の子育ても夫婦で行なっていくのでしょうか。周りの助けはあるのでしょうか。そこの部分はどうなのかはわかりませんが、人間の世界では子育て中の悩みや心配事などがあれば話を聞くこともできますし、一緒に考えることだってできます。幼稚園という場はそういう場であるとも思っています。私も新米ママ時代は周りにたくさん話を聞いてもらったことが最大の助けとなっていましたから、小さなことでも何かあればいつでもママ達の声に耳を傾けたいなと思っています。キジバトの卵の行く末に想いだけは寄せながらー。

 

園長    伊勢 千春

 

 

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