園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2016年05月13日

昨日の朝、目が覚めてカーテンを開けたら、すごくきれいな眩しい緑が目に飛び込んできました。

今週二日間降り続いた雨のおかげでしょうか…それとも真っ青な青空のおかげでしょうか…両方かなーと思いつつ新緑に目が奪われ、なんとも気持ちの良い朝の目覚めでした。

続いて起きてきた娘も、窓の外に目が向いたようで、「緑がすごくきれい!」と声を発していました。

きっと根っこたちが雨の水分をたっぷり吸って、木々の葉たちもイキイキしているところに、お日さまの光を浴びてさらに元気になっているのでしょう。

 

新緑が大変美しい季節になりました。

めるへんの植物もぐんぐん育っています。

毎年アゲハチョウが卵を産みにやってくるように…そして、その卵が幼虫になった時のエサになるようにと願いを込めて、冬の間にみんなでミカンやオレンジ、柚子などの柑橘類の種をたくさん集め、小さなポットに植えて暖かい部屋の中で育てていました。職員室にもたくさん黒ポットが冬の間中ありましたが、春になってもなかなか芽が出ず、まだかまだかと首を長くして待っていました。

そんな4月の終わり頃、すでにアゲハチョウが園の玄関前の垣根にとまっていました。

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暖かい日が増え、ようやく少しずつ芽が出てきたなーと喜んでいたら、ここ数日で一気にたくさんの芽が出て、どんどん大きくなっています。

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それは、今年3月にめるへんの園庭に仲間入りしたコナラの木も同じです。

3月末にめるへんに仲間入りしてから4月の桜の頃はまだ下の写真のような感じ。

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しかし、ゴールデンウィーク明けにはこのように葉をつけ始めていました!

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根っこがしっかりめるへんの園庭に根づき、水分や栄養分を吸収している証拠なのでしょうね。そう考えると、黒ポットに植えた小さな柑橘類の種も、このめるへん新入りのコナラの木も、生きていて命が育っているのだなーと改めて思います。

春になれば種からは芽が出るし、冬の間、すっかり葉を落とし、寒々しかった木々も春になれば緑色の葉をつける…。春になり、暖かくなればそのようなことは当たり前のことですが、その当たり前の変化に気づき、心でそれを感じる…という体感をしている子はいったいどのくらいいるでしょうか。大人でもなかなか心や生活に余裕がないと、このようなことを感じるのは難しいということもあるかもしれませんね。

めるへんの子ども達にはそのような身近な周りの事象や変化にも気づけるような目をもってほしいなーと思います。そのような目が育つということは、感受性の豊かさの育ちにもつながっていくと思います。

自然に限ったことではなく、そのような気づきの目を持つことは、これからの自分を取り巻く様々な周りへの気づきの目にもつながっていくと感じます。

草花や木々の成長と同じように、子ども達も間違いなく確実に育っています。成長しています。

その成長ぶりを感じることが、嬉しくもあり、楽しみでもあります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 園長    伊勢 千春

 

 

 

 

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