園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2015年03月17日

年長さんがまだ幼稚園に入ったばかりの頃・・・。

お母さんと離れて寂しくて涙がポロポロ、洋服も一人で着られず、言いたいこともなかなか伝えられず、先生の話もしっかり聞けず…。

そんなことが今では嘘のように、たくさんのことができるようになりました。

毎日幼稚園に通って「頑張る力」がたくさんついたから、できることもきっとたくさん増えたのでしょう。

 

さて、今年私は園長一年生でした。

今まで24年間ここにいて、見慣れた風景のはずなのに、園長一年生は見える世界が今までとは全く違った印象でみえました。

子ども達のあそんでいる風景も、幼稚園から見える風の子公園の風景も、頭上に広がる青空も何も変わっていないのに、きっと心が少し緊張していたのだろうと思います。

でも、園長一年生になって気づいたことがありました。

一年生は一人ぼっちではなかったのです。

周りの先生たちはみんな仲間であり、その仲間が困った時や悩んだ時に助けてくれました。

職員みんなが、時に縁の下の力持ちになり支えてくれました。

保護者の方も同様でした。

たくさんの方が協力して下さり、見守って下さり、応援して下さいました。

今年一年、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

年長さんも今、期待に胸をワクワクさせている半面、きっと私が味わったような緊張や少しの不安があるのではないかと思います。

でも、小学校に行けば子ども達にはまた新しい仲間ができます。話を聞いて助けてくれる先生たちがいます。子ども達にたっぷり愛情を注いでくれる家族がいます。

だから年長さんには心配しないで元気に小学校に通ってほしいなーと願っています。

 

めるへんを巣立っていく111名の年長児。

本当に卒園おめでとう。

卒園式の練習で、修了証書を子ども達に渡している時に思ったことはただひとつ。

子ども達の瞳から感じるエネルギーの強さでした。

まっすぐなその瞳からは、力強さ、たくましさが感じられ、子ども達の表情がイキイキキラキラ輝いていて、本当にまぶしい表情をしています。

保護者の方からその表情を読み取ることはできないと思いますが、きっと壇上に立った時のお子さんの背中は、入園したての頃の我が子の背中とは比べものにならないほど、立派に大きくたくましく見えることと思います。

 

子ども達は成長しました。

そして、私も含め、めるへんの森幼稚園の教職員全てが子ども達や保護者の方との出会いを通して成長させて頂けたと思っております。

 

巣立っていく111名のめるへんっこ達が、今後もたくさんの愛情に包まれながら育っていくことを、ずっと応援しています。

 

 

園長   伊勢 千春

 

 

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