2014年10月22日
朝晩はだいぶ寒くなり、街路樹の木々も赤や黄色に色づき、めるへんの庭のイチョウの木もだいぶ黄色になってきました。
園の畑も里芋の収穫を残すのみで、もう一度畑の土づくりから始め、冬野菜の白菜や人参、大根など新たな野菜作りにとりかかっています。
そんな中、各クラスをまわってみると、年中組の保育室の壁面や廊下に野菜の観察画が展示されていました。
今回年中組ではそれぞれオクラ・トマト・パイナップルと違う題材で観察画を描いたようです。
この時期こんなあそびを経験させたい、こんな活動を学年で取り入れたいという計画は各学年ごとに教師間で話し合っています。
今回の観察画もそうで、年中組での絵画活動において「観察画」を経験させたいという話し合いの元、この絵画活動が行なわれました。
ただし、観察画の題材は決められていません。その時子ども達が面白いと思ったものや興味をもったものであったり、担任が是非この題材を子ども達におろしたいというものであったり・・・。子ども達の絵を見ていくと本当に面白い!なぜ同じものをみて描いているのに、こんなにもいろいろな形、模様、色が出てくるのだろう~・・・といつも感心してしまいます。
今回の年中組の観察画をご紹介。
こちらは、トマトの断面図とオクラの断面図です。
そしてこちらがパイナップルです。
今回の題材となったトマトとオクラは園の畑でできた野菜で、パイナップルは担任が用意したものです。
描く前にそれぞれの野菜をよーくみてみると、種がいっぱいあったり様々な模様がついていたり~・・・。
よーく見る・観察することがまず大事で、「観察して面白さを発見する」ということに子ども達の目が向けられるような活動になるように担任も工夫していました。
写真だと子ども達の観察して見つけた形や面白さの表現がなかなかお伝えできないのが残念です。
お子さんが在園している方は是非、お迎えの際など園にいらした時に他学年・他クラスの壁面ものぞいてみて下さい。
きっと子ども達の表現力や感性の豊かさに驚かされることでしょう。
観察画ひとつをとっても、子ども達の個性や感性、表現の違いなどがみられる楽しい廊下・楽しい保育室になっていると思います。
このように、畑で子ども達と先生達が育てた野菜は食育として調理し食すだけではない使い方をしています。
次回は畑野菜の絵画活動ではない活用法をご紹介します。
園長 伊勢 千春