2021年07月07日
年長児がこれまで週一回行ってきた体育教室。
毎週月曜日は外部の体育講師に運動あそびの指導をうけておりました。年長児はこの月曜日の体育教室の時間が大好きで、毎週様々な運動あそびに喜んで取り組んでいました。そんな数年間の様子を見ていて、より多くの子ども達に思いっきり体を動かして遊ぶ楽しさを知ってほしい、そして様々なことに小さいうちからチャレンジしてほしいという想いがふつふつと湧いていました。
ここ近年はネットやゲーム等も子ども達の間にだいぶ普及しており、年齢が上がれば上がるほど身体を動かす機会も減っているように感じます。そこに相まってコロナ禍というこれまでよりはるかに様々なことの制限が強いられる状況が加わったこともあり、子ども達が思いっきり身体を動かしてよりのびのび遊べる環境を…との想いが強くなりました。体をたっぷり動かすことで心の解放感にもつながり充実感も得られるため、今年度より新しい取り組みとして体育専任教諭を園に常時配置しています。子ども達が園生活の中でより運動あそびを身近に感じ楽しめるような環境を整え、あそびの中から自然に体幹を鍛え心も身体もたくましく育っていければと願っています。
『体育教室』という名目ではこれまで通り週１回年長児が運動あそびを教わっていますが、たくさんの場面において運動あそび要素がちりばめられております。
例えばめるへんっこに大人気の『めるへんたいむ』。
毎週あそびのコーナーが変わり７～８つのコーナーで自分のあそびたい好きなコーナーを選んであそぶという日ですが、このめるへんたいむにも今年度から『体育教室』というコーナーが入っています。
こちらは先週のめるへんたいむの体育教室「マットであそぼう」のコーナー。のぞいてみると、黄色い帽子の年少さんの人数にビックリ!!!
最初は準備運動。体育専任のA先生はこれまでも長らく当園に携わっておりましたが、めるへんたいむとして年少から年長までが、しかも何人くるかもふたを開けてみねばわからないというドキドキ感の中での運動あそびは未知の世界のはず(笑)。しかし、さすが体育指導歴が長いだけあって、まずはマットと仲良くなろう！というコンセプトでマットの周りをぐるぐるまわったり、笛の合図で石に変身したりというあそびからスタート。そして、そのあとはマットの〇印をジャンプで跳んだりマット上を友達と手をつないだままゴロゴロ転がってみたり。本来はマットでの前転などを計画していたようでしたが、人数の多さと年少児の人数をみて、怪我無く楽しく体を動かせる内容に切り替えたようで、臨機応変な対応でした。
ちなみに本日のめるへんたいむでは鉄棒にチャレンジでした。
これからまだまだめるへんたいむでは様々な運動あそびのコーナーが取り入れられるので今後も楽しみです。
そして、プール活動。
これまでの年長児は週一回の体育教室だったため、梅雨時期は体育教室日に天候が合わずプール指導の機会がなかなか訪れませんでした。しかし今年はそのような縛りがなくなったため、天候に合わせて臨機応変に保育内容を変更し、プール指導の機会を設けることができるようになりました。
年少さんに関しては水に慣れること、そしてお友だちや先生と一緒に季節のあそびを存分に楽しむことができればよいと思っています。年中、年長さんは自由に好きなように水あそびをたっぷり楽しむ日もあれば、体育教諭のもと、ちょっとみんなで水の中でできることにチャレンジ！というプール指導の日もあると良いと思い、現在天候を見て取り入れています。
年中と年長は、クラスを２チームに分けプールを広々使用できるよう配慮しています。
プールに正座してみる、顔に水をパシャパシャっとかけてみる、ワニさんになって散歩してみる、担任と体育教諭とでひとりひとりの手をとり水の中で身体をシューっと滑らせてみる等々。水を怖がらずにプール活動を楽しむところからスタートしています。
運動あそび全般において、技術を習得するというよりも、たくさんの運動あそびを経験することで何事にも怖がらずにそして意欲的にチャレンジしてみようという前向きな心育てのきっかけの一つになればと思っています。そして、『楽しかったこと』や『やってみたら自分にもできた』という体験など、小さな自信と充実感を積み重ねていきながらその気持ちを小学校へとつなげていきたいと考えています。
風の子公園での木登りや崖のぼり、園庭での鬼ごっこやドッジボール、そして大型遊具など日常の園生活のあそびの中にも日々たくさんのことを体得していくチャンスあちこちに散らばっています。心も身体も健康でたくましい子どもであってほしい…そんな願いを込めてこれから襲ってくる暑さに負けず、私達も頑張ります☆
さあ、明日はどんな活発な子ども達に出会えるかな♡
園長 伊勢 千春