園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2020年06月16日

梅雨に入ったとはいえ、毎日暑い日が続いています。

子ども達も毎日汗をたくさんかきながらも、元気いっぱい外あそびを楽しんでいるようです。今年の年少さんは泣く子も少なく、給食の時間も落ち着いて食べられているようです。

幼稚園の園庭ではこんな光景を目にしました。

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左の写真の真ん中の葉にアゲハチョウの幼虫がいるのが見えるでしょうか。これはカラタチの葉ですが、毎年、幼稚園の山椒の葉やカラタチの葉にアゲハチョウが卵を産みにやってきて葉を食べて大きくなっています。年長組では観察用に保育室に持って行ったり幼虫探しをしたりしながら楽しんでいます。

そして右の写真は何の花でしょう。

これはキウイフルーツの花です。職員室前の園庭にはキウイ棚があり、今の時期は葉が青々と生い茂り膨らんだつぼみが花開いています。秋を過ぎ冬がやってくる頃に毎年収穫をし子ども達と味見をしています。今週に入るともうすっかり花も終わりを迎えており、楽しめるのはほんの一瞬だなーとしみじみ思いました。

園庭では年長さんを中心に元気にリレーをしている姿も!

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今年は学校や幼稚園、保育園でも運動会が中止になったり観客を入れずに子ども達だけでの運動会というところも随分あるようです。当園でも10月末に予定しており、まだどうするかは決まっておりません。できることなら、子どもの成長を保護者の皆様にも観ていただきたいですし一緒に成長を喜び合い共感しあいたい。ですからまだ決断をせずにその時の状況で決定したいと思っています。無事行えるよう、強く願いながら…。

 

さて

先週、中心活動で『せんたくごっこ』をしているクラスが。

職員室から見えた担任の姿に目が釘付け!

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こんなに暑いのにアフロのカツラをかぶり、白いエプロンをしています(笑)。様子を見に園庭に出てみると、子ども達が「かあちゃん!あわあわがたりないよ~!」「かあちゃん、かあちゃん!こっちもあわあわちょうだーい」という声が(笑)。

実は、絵本『せんたくかあちゃん』の絵本を楽しんだ後の活動だったようで、担任は絵本の主人公『せんたくかあちゃん』になりきっていた様子(笑)。

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気温30度の暑い中でしたから、きっと担任S先生の頭の中はムレムレだったと推測します…。しかし体を張ったあそびやアイディア、ユーモアを交えた楽しい保育はめるへんの良さとも言えます。こうして、担任ひとりひとりが趣向を凝らした楽しい保育を心がけています。

『せんたくかあちゃん』に、子ども達もさぞ喜んだだろうと思いきや、子ども達は口をあんぐり開けて、目を丸くしてぽっか~んとしていたそう(笑)。これまた想像がつきます。しかしその後「せんたくかあちゃん、S先生に似てたね」「うん。声もS先生に似てた!」と会話も盛り上がっていたようです。子どもたちなりに想像の世界と現実のはざまを楽しめていたようでした。DSCN0555DSCN0552

そして、ようやく出来上がった年中長クラス用の飛沫防止パネル!先週試しで給食の時間に使ってみて、今週本格的に5クラスで使用を開始しました。

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学校のように全員が前を向いて食事をとるというスタイルは物理的に難しいため、何とか工夫をと考え手作りパネルを完成させました。技能主事さんを中心にしばらく工務店のような作業。高さの調整や先生達が毎日消毒しやすいようなものにという想いと、少しでも温かみと食事時間の楽しさを味わってもらいたいとの思いで試行錯誤しました。そしてクマやハート、りんごや星形にくりぬいた画用紙をケースの中に入れ、前の友だちの顔が見えるようにし設置すると、お向かいさん同士でにこにこ顔を見合わせ手を振りあう姿が見られたり、「みんなと一緒にご飯食べるのはじめてだからうれしい!」という声が聞こえてきたり。その声が聞こえてきた時は胸にくるものがありました。そうだよね。今までクラスを2グループに分けて食べたり、ホールで食べたりしていたから、『クラスのみんなで一緒に食事』という感覚がなかったのだろうと思います。人との距離や会話の制限、いろいろ問題多き食事時間ではありますが、何とか安全面にも配慮しながら子ども達にとってただ食事をとるだけの時間にならないような環境作りを心がけていきたいです。

 

 

園長    伊勢 千春

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